TOP > 牡丹
 ← 黄釣舟と丸花蜂 | TOP | 白雪芥子

リストマーク 牡丹 

2014年05月20日 ()
  5月21日は二十四節気の小満(しょうまん)です。立夏から15日、陽気が良くなって、万物が次第に長じて天地に満ち始めることから小満といわれます。ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち、山野の草木が実をつけ始め、紅花が盛んに咲き乱れます。
  先日、東京町田のぼたん園に牡丹と芍薬を見に行ってきました。 ぼたん園には二千株以上の牡丹と芍薬があり、大輪の花が見ごろでした。牡丹と芍薬はともにボタン科ボタン属の植物ですが、ボタンは木でシャクヤクは草なのです。ボタンは木が育ち、花が咲くまでに長くかかりますが、シャクヤクは草ですから直ぐに成長し花を咲かせます。そこでシャクヤクにボタンを接ぎ木して、花を早く咲かせるのだそうです。結果として、牡丹と芍薬の区別がますますつかなくなってしまったようです。

  というわけで、今日の水彩画は「白牡丹」です。「白牡丹と いふといへども 紅ほのか」と高浜虚子の句にあるように、ほんのりと色を映す白い花弁が、深緑の葉を背景に優雅に浮びあがります。中国では花の王「花王」とも呼ばれた牡丹は、華やかさの象徴として詩歌で詠まれ多くの絵画に描かれてきました。この絵の花が、牡丹なのか芍薬なのか・・・ちょっと自信がありません。
14-05-19.jpg

  「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」は、美しい女性の姿を表す言葉として知られていますが、花の咲き方で女性を表しているというのが由来のようです。つまり、芍薬は草ですから茎の先端に花がつき、立っているように見えます。牡丹は木ですから、枝分かれした横向きの枝に花が付き、座っているようです。百合の花はうつむき加減でゆらゆらと揺れ、歩いているように見えるというものです。

  おとうさん!牡丹を見に・・「たまには、芍薬や牡丹、百合のような美しい花に囲まれて酒を呑んでみたいものだな・・・。うちのかみさん?花は花でもトリカブトというか、危険!あぶないのだよ・・・」「あなた~、お花のはなしですか?牡丹がきれいでしたねえ・・・カブトとかがどうかしましたか?」「あっ!いやいや、牡丹の・・え~と・・あれだ、おかあさんに似た美しさにカブトを脱いだ・・というはなしだ!ふう~あぶない!」

  芍薬、牡丹そして百合の根は、漢方の生薬として配合されてきました。芍薬は「薬の中の薬」(芍は薬の意味)として、鎮痛、筋肉緩和薬として乾燥した根が使われました。牡丹の根の皮を乾燥させたものは鎮静、鎮痛薬になり、百合根も百合(びゃくこう)として消炎、鎮咳、利尿、鎮静薬として用いられます。いずれもご婦人の病に効くことから、「立てば芍薬座れば牡丹・・・」とは薬の使い方を表しているのかも知れません。
 
   では、また来週の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2014.05.20(Tue) 15:05] 植物Trackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 黄釣舟と丸花蜂 | TOP | 白雪芥子

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://samwatercolor.blog.fc2.com/tb.php/95-18110cdb
 ← 黄釣舟と丸花蜂 | TOP | 白雪芥子

カウンター

カレンダー

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

QRコード