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2013年12月16日 ()
 個展には大勢の方に来ていただきました。有難うございました。あと片づけなどでブログ更新が遅れてしまいました。展覧会といえば、今年も美術館によく足を運びました。11月末には東京都美術館のターナー展に行き、この12月は国立西洋美術館のモネ展に行くつもりです。展覧会に行くたびに、「素晴らしい!これぞわが師と仰ぐべき天才だ!」と感動し、次に描く水彩画に何らかの形で影響があらわれてしまいます。
 今日の水彩画は、「12月の木もれびの森の朝」です。12月に入ると、木もれびの森の木々の葉も大半は落ちて、地面を覆う落ち葉が森の主役の座を奪い取っています。地平近くから昇ったばかりの朝陽が浅い角度で森に射し、眩しく落ち葉を輝かせ、霜柱が立つ冷えた森の地面を温めます。
13-12-16.jpg

 今日の水彩画の眩しく射しこむ朝陽は、ターナーの「レグルス」という絵の影響を受けているかも知れません。ターナーは真正面から射しこむ、燃えるような強烈な白熱の太陽の光を油彩で描いています。古代ローマの将軍レグルスは、カルタゴの捕虜となり暗い地下牢に閉じ込められます。地下牢で拷問により瞼を切り落とされた後、外に引きずり出され強い陽の光で失明してしまいます。ターナーはレグルスが失明した程の強い陽の光を、白と黄色で描き、鑑賞する人々にも見つめるよう強いています。
 19世紀に活躍したジョゼフ・マロード・ウイリアム・ターナー(1775~1851)は、いまなお英国最高の画家と讃えられています。生涯にわたって風景表現の可能性を探求し続け、崇高な自然を描きだそうとし、光と色彩に溢れる幻想的で詩情に満ちたターナーの風景画は、水彩・油彩を問わず素晴らしい絵ばかりです。

 おとうさん、年末で忙しそう・・「あなた!年末ぐらいはお掃除を手伝ってくださいな!」「いま・・ターナーの絵を見て・・」「そう、そのタナの上もキレイにしてください!」 「いや・・そうじゃなく水彩画の・・」「そうそう、水洗トイレも掃除してくださいな!」 「ちがう・・風景画はだなあ~・・」「あなたのフケが汚しているのです」「・・うむ・・やるな、おぬし!12月の風景画にはふけい意味があるのターナー!」 駄洒落がサムい!

 水彩画からはじめたターナーは、水彩画を油彩画と同等の地位に高めようと意図し、このことは水彩画の認知度や評価を上げることにつながりました。この時代の英国水彩画は、風景を美しく描く手法として日本にも根を下ろしました。やり直しを許さない薄塗りの透明水彩が、日本画に類似していたからだといわれています。近代日本画の巨人と謳われた竹内栖鳳は(10月の東京国立近代美術館で栖鳳展を見ました)、15歳のときにターナーの影響を受け画家を志したのだそうです。

 来年も個展を開く予定です・・ではまた次回の絵をお楽しみに・・サム ヤマモト
[2013.12.16(Mon) 23:48] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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