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2013年11月11日 ()
 北の地方から初雪の便りが届き、秋も終わりに近づいています。「木もれびの森」も秋色が増してきました。野草の花もめっきり少なくなり、イヌタデ、ヤブタデなどのタデ科の花が目立ちます。イヌタデはママゴトの赤飯に使われることから、アカノマンマとも呼ばれます。「蓼食う虫も好き好き」のタデはヤナギタデという種類で、辛く苦い葉は刺身のツマにも使われます。好き好きです。 畑のサツマイモの掘りだしを終えて、腰を伸ばして山をみると、里にも紅葉がやって来ていることに気が付きました。

  今日の水彩画は、「里山の秋景色」です。里山の裏山の影からようやく顔をのぞかせた朝陽が、色づいた木々や草木を照らし出します。その陽射しはすっかりやわらかくなり、冷たい露に濡れた草木を優しくゆっくりと温めていきます。
13-11-10.jpg

 「里の秋」という童謡は里山ののどかな秋を歌ったものと思っていましたが、実は、戦争が終わり、戦地の父の無事と帰還を祈る母と子を歌ったものと知りました。
 その歌詞は、「静かな静かな里の秋、お背戸(裏庭)に木の実の落ちる夜は、ああ 母さんとただ二人、栗の実煮てます囲炉裏端」、そして二番、三番には「・・ああ 父さんのあの笑顔栗の実食べては思い出す、・・ああ父さんよご無事でと今夜も母さんと祈ります」と父親の無事を祈ります。ようやく戦争が終わった静かな秋の夜、ひたすら父の帰還を待ちわびる母と子二人の心細い思いが伝わってきます。

 おとうさん!汗かいて茹でて・・「栗だよ、クリ!栗は水に一日浸けたあと塩をいれて茹でる、茹であがったら直ぐに出さずに、お湯が自然に冷めるまで置いておくと、えぐみが取れ、味が逃げずにパサパサしない!」 すごいおとうさん!尊敬しちゃいますよ! 「あなた、早くしてくださいな!」 「尊敬がない!栗の茹であがりをひたすら待ちわびている母と子だ・・」 うむ~戦地ではなくセンチなおとうさん?秋ですねえ~

 里山は人の手が入った森林です。縄文人はすでに栗や漆の木を植えて育てていたそうです。人口の増加と共に、森林は燃料、鉄器製造、城郭・寺社・住居の建設などのために過剰に伐採され、18世紀初めには伐採出来る森林の大半は失われたといわれます。17世紀半ば、徳川幕府によって森林の伐採・流通規制が行われてから、里山の持続可能な利用が出来るようになったそうです。戦後、薪や炭が使われなくなり里山の利用価値が薄れると、里山は宅地用に次々と切り開かれ、破壊されてきました。環境破壊が問題になると、里山の役割が改めて見直され、人が生態系の中のひとつのいきものとして、共生すべきことに気が付きはじめました。

 ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・・・サム ヤマモト
[2013.11.11(Mon) 13:20] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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