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2013年10月11日 ()
 また、福島県只見の「恵みの森」の話です。「恵みの森」の清流の沢を登った帰り道は、ところどころで沢を離れ森の中に入り込みました。森の中にはブナの大木が林立しています。ブナの木の下に立つとブナの葉の先から漏れ出る水が雨垂れのように上から落ちてきます。春先には、ブナの幹に耳をあてると水を吸い上げる音が聞こえるそうです。
 今日の水彩画は、「恵みの森のブナ林」です。沢から脇にそれた遊歩道に入ると、ブナの木が立ち並ぶ原生林の森です。ブナの大木が大理石の柱のように空を覆う緑の天井を支えています。葉の隙間から差し込む薄日でブナの幹が白く輝き、一足先に色付きはじめた下草に秋を感じる静かな森です。
13-10-10.jpg

 この絵に描かれているブナの木は直径が40cm程ですから、樹齢は100年程でしょうか。ブナの樹の寿命は200~300年といわれています。森では空一面をブナの大木の葉が占有し、陽の光を独占しています。このため、ブナの若木はあまり大きくなれません。大木に成長するためには、上空の空間を占有する必要があります。ブナの大木が暴風などで倒れると、空に隙間ができ、その隙間めがけて若木が競争を始めます。そして勝ち残った木だけが大木へと成長していきます。永い年月にわたって世代交代を繰り返してきたブナの森では、天空を覆っている大木と、次代を狙う中木、その予備候補の若木が混在した森となります。
 ブナの木は春に芽吹き、夏の間幹を太らせ、秋に紅葉し種を落とし、冬の大雪に耐えて、生命の営みを繰り返し世代の交代を続けてきました。ブナの原生林で神秘性を感じるのは、このとてつもなく永い命の営みの積み重ねがあるからなのでしょうか。

 おとうさん!どうしました?めずらしく考え事ですか?「ふう・・・・人間は小さいな!樹木の寿命の長さ、原生林の命を育みつなぐ営みの永いこと!人は変化に対してアクセクと考えを変え、生き方を変える!自然の変化しないところを学びたいね・・・・酒でも呑むか!」 あれ?こないだ酒は止めると?「いいじゃねえか、どうせ短い人生、楽しまなきゃあ~」 変わらないですね・・・そのいいかげんなところ・・・。

 沢の脇に木の化石(珪化木)がありました。千万年くらい前の木でしょうか?古代の樹木が土砂に埋もれ、膨大な年月と圧力により化石化したものです。
 沢の河床は太古の火山活動でできた凝灰岩、数千万年前のセコイヤの化石と数千年前から命を繋いできたブナの木々が同居する「恵みの森」、数億年の歴史の上に築かれた美しい森、神々の声が聞こえてきそうなブナの森です。

 では、また次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2013.10.11(Fri) 10:09] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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