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2013年09月06日 ()
 9月に入るとやはり台風が来ましたね。それも竜巻まで連れてきました。竜巻は数十秒間の間に、屋根を飛ばし、車を転がし、ブロック塀や電柱、街路樹までなぎ倒しました。竜巻はスーパーセルと呼ばれる巨大積乱雲の下に発生し、積乱雲がスーパーセルにまで発達するのに30分足らずといわれ、予測が難しいそうです。
 さて、今日の水彩画は、「尾瀬白砂峠のナラの大木」(奈良の大仏ではなくミズナラの大木)です。峠道を喘ぎながら登っていく途中で、この大木に出会いました。とても大きな木なので、周りの木に邪魔されて全体が見えません。仕方なく下から見上げると、数百年生きてきた証のように、太い樹幹には深い割れ目や大きな瘤があり、葉をいっぱいにつけた太い枝を大きく広げて、仁王立ちしていました。まだまだ元気そうで、耳を澄ますとザワザワと葉を打ち鳴らし、遠い昔の話をしているように聞こえます。
13-09-04.jpg

 今頃のミズナラやコナラの木の下を見ると、ドングリと葉がついた枝が落ちているのに気が付きます。落葉の時期には早く、緑の葉をつけたまま枝が落ちるとは・・。
 これは、「ハイイロチョッキリ」という小さな甲虫の仕業です。ハイイロチョッキリはドングリの殻斗(お椀のような部分)から穴をあけ、卵を産みつけます。産卵が終わると、卵を守るため、穴のまわりの殻斗を削って入口をふさぎます(ふさぐ材料を調達するため、わざわざ硬い殻斗の上から穴をあける・・チョッキリのお母ちゃんえらい!)。最後に枝をかみ切って枝先を落とします。ドングリはふ化した幼虫の住宅兼食料庫になるわけです。成長すると幼虫はドングリから出て、土の中にもぐってサナギになり、翌年の6月頃に羽化し成虫になります。

 おとうさん!めずらしくウイスキーかなんか呑んじゃってご機嫌ですね!「ウッシッシ・・これが“山崎ミズナラ”だよ、熟成樽材にミズナラを使った国産ものだ!旨いねえ・・」。 それって値段もお高い? いいのですかそんなに呑んじゃって。「あなた~!またお酒飲んでいるの!」「いや、これはミズナラの・・・」「あら!水ならいいわよ!」。それって、騙したことになりません?おとうさん・・・・。

 ミズナラは木材としても高級家具、建築材などに使われ、特に「道産の楢(ナラ)」(ジャパニーズオーク)と呼ばれる北海道産は良く、海外でも評価が高いそうです。近年、国産ウイスキーの熟成樽にも使われ、柔らかで芳ばしい樽香が人気だそうです。
 ミズナラのドングリは渋みが強く、野ネズミやリスなど森の住人は、土中に埋めてあく抜きをするそうです。人間もアクが抜けると、嫌みがなくなりさっぱりして洗練されるのですが、あく抜きには手間と時間がかかります。誰です?渋いのがいいって・・。

 では、また次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2013.09.06(Fri) 17:50] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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