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2013年08月21日 ()
 連日の猛暑ですが、夕立でも来ると涼しくなると思いきや、雨が降るとなると「これまでに経験したことのないような大雨」といった豪雨が襲ってきます。地球温暖化の影響でしょうか、海水面の温度が上昇し異常な気象現象が続きます。
 先日の尾瀬に行った時も雨でしたが、ここでは大雨になると湿原の水かさが上昇し、木道が水没して「陸の孤島状態になる」と山小屋のオジサンが言っていました。幸い雨はさほど強くなく、孤立はしませんでしたが。
 今日の水彩画は、「雨に濡れる尾瀬沼」です。沼の南岸の山道を歩いていると、樹木の間から尾瀬沼が顔を覗かせます。対岸は雨にかすみ、洗われた木々の葉が水滴と共に輝きます。雨の尾瀬沼もいいですが・・「うわあ~また強く降ってきたあ~」
13-08-21.jpg

 さて、前回お話ししたニガキです。「苦木」の名前の如く、すべての部分に強い苦みがある木です。「良薬は口に苦し」といわれるように、苦い樹皮は胃腸薬として用いられ、太田胃酸にも配合されているそうです。実が地上に落ちているところから鳥がついばんだのでしょうか、実も苦いと思うのですが・・・二日酔いの鳥ですかね。ニガキの葉を煎じると殺虫剤にもなり、有機農法などで使われるとのことです。

 おとうさん、またビールをたくさん呑んで。「いいの!”酒は百薬の長”!それにビールの苦みは”良薬は口に苦し”で、ダブルの薬効じゃねえか!」 確かに、昔はビールのホップの代用としてニガキの苦みが使われたようですが・・・・”良薬は口に苦し”は孔子の言葉で、”良薬は口に苦けれども病に利あり。忠言は耳に逆らえども行いに利あり”とありますよ。奥様のご忠告も聞かれてはどうですか?「ああしろ、孔子ろと、うるさいなあ!」 奥様が来ましたよ。「あなた、まだ呑んでいるのですか!」 「はい!ではビールは止めて、日本酒に・・」 「あなたっ!」 「はっはい!酒を止めます・・」

 ニガキの木の心材は黄色で染色にも使われていました。合成染料がなかった昔は、さまざまな樹木や野草から豊かな色彩が生みだされました。
 ニガキは木材としては軽くて硬いことから、色々な細工物に使われました。ニガキの黄色は箱根の寄木細工にも使われています。寄木の色は、ミズキの白色、マユミのクリーム色、青緑色はホウノキ、茶色はケヤキ、赤色はチャンチン(香椿)など、50種類の樹木が使われているそうです。細工物でも椀のような食器はニガキの苦みが染み出てくるので、使われなかったようです。でも、ジャマイカにはニガキのカップがあり、「これで水を飲むだけで胃が丈夫になる」が売り、なのだそうです。じゃあ、まあいいか!えっつ?「寒い親父ギャグで胃が痛い」って、太田胃酸でもどうです?

 ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2013.08.21(Wed) 18:21] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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