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2013年05月07日 ()
 五月に入ると、「木もれびの森」は若葉に包まれ、草木の花が咲き、華やさが増してきます。雪のようなミズキの白い花、草むらにはシャガ(アヤメ科)などの野の花々、散歩道にはクヌギなどの木の花が散り落ちています。
 今日の水彩画は、「春の木もれびの森の朝」の風景です。若葉を透かして差し込む朝陽がコナラやクヌギの雑木林を照らし出し、日を浴びた草木が生き生きとして葉や茎を伸ばし、生きていることを楽しんでいるかのようです。散歩道の脇には、クヌギの木が森の門番のようにドンと居座っています。
13-05-05.jpg

 「木もれびの森」は、炭焼などに利用されてきた人工の雑木林、里山だったのでしょう。クヌギ、コナラ、イヌシデ、サクラなど人々の生活の役に立っていた木が多く茂っています。これらの木は成長が早く、10年程度で炭焼きなどの木材として利用でき、伐採しても切り株から新しい芽が出て成長し、すぐに樹勢を回復するそうです。
 クヌギは古くから役に立つ木として利用されてきました。国の木、椢(クニキ、クヌギ)が語源という説もあります。火持ちの良い炭となる薪炭材、シイタケ栽培の榾木(ほだぎ)、硬く腐りにくいことから建築や車両・船舶の用材、神社の鳥居にも使われたそうです(椚(クヌギ)の字はこれからきている)。古名はつるばみ(橡)とよばれ、樹皮や実の煎汁が衣料の染色(つるばみ染め)に使われました。養蚕では、屋内で蚕を飼育する以前から、野外でクヌギの葉にヤママユガを付けて飼育する天蚕に使われていました。樹皮は生薬として毒消しや打ち身治療の漢方薬に配合されたそうです。落葉は腐葉土として作物の肥料に使われました。

 おとうさん!晩酌ですか・・・今日のつまみは?「生シイタケのステーキだよ!うまいねシイタケは・・」。シイタケの原木はクヌギやコナラがいいようですよ。里山からの贈り物ですね。シイタケは春と秋に多く収穫でき、そのうち春ものを「春子(ハルコ)」、秋ものを「秋子(アキコ)」、冬にとれる肉厚のものを「ドンコ(冬子)」といいます。「やっぱり春子ちゃんが一番いいね、でもちょっと太めの冬子もいいよ、ぷりぷりしてウシッシ・・・」おとうさんいったい何の話ですか?涎が垂れていますよ!

 クヌギの木には、樹液を吸いにカブトムシやクワガタが集まる(呑み屋に集まるおとうさん達?)といわれますが、雑木林のクヌギのほとんどは「電柱クヌギ」とマニアに呼ばれる樹液など滲みもしないものばかりのようです。昆虫マニアは、樹皮の剥がれや傷、虫が食った穴などから樹液がしみだしているクヌギを探し回るのだそうです。いい呑み屋を探すのも大変ですよね、クワガタの親分!

 ではまた次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2013.05.07(Tue) 21:13] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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