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2018年10月28日 ()
  10月28日からは、七十二候で「霎時施(こさめ ときどきふる)となります。「霎」は、「しぐれ」とも「こさめ」とも読まれ、主に秋から冬にかけて起こる一時的に降ったり止んだりする雨のことです。ふいにわびしさを誘う雨が降ったり、青空がのぞいたりするころですが、一雨ごとにどんどん気温が下がります。秋は美しく粧いながらいっそう深まり、季節は確実に冬へと向かっていきます。

  今日の水彩画は、「秋深まるブナの林」です。すっかり秋が深まった北国のブナ林は黄葉が真っ盛りです。黄色く染まったブナの林に秋の陽が射すと、黄金色に輝きます。林の歩道は落ち葉に彩られ、パッチワークの絨毯が敷かれているようです。
18-10-28.jpg

  ブナは寒い地方では低地に、暖かい地方では高地に生える落葉の高木です。ブナの成長は遅く、5年たった木でも高さ1m程しかならず、直径が40cmになるのに100年かかるといわれます。実がソバの実に似ているため、ソバグリなどとも呼ばれていて、その実はタンニンなどの毒成分が無く、マツやオニグルミの実に次いでカロリーが高く、山の動物たちの格好の食料になります。
  ブナの木材は変形しやすく腐りやすいため、あまり役に立たない木として、木へんに無と書いてブナと読ませたそうですが、ブナの木からは、木地師(きじし)によって、千年も前から、庶民が使うお椀やお盆などが作られてきました。木地師は、良質なブナを求めて山々を転々としながら、轆轤をまわし、ブナの木から椀を作ってきました。

  おとうさん、ブナの黄葉!「美しいなあ・・・。ブナはその保水力によって森に潤いを与え、さまざまな生き物に恵みをもたらすのだ!」「あら、あなた、その割にはブナ林が少ないわねえ!」「そうなのだ!ブナは家や家具の木材として使い勝手が良くなく、戦後、ブナは大量に伐採され、杉やヒノキが植えられたのだ!」「恵みの木なのに、役に立たないなどといわれ・・・・あなたと似ている?」「・・・・・・」

  「霎」は、小雨というより時雨(しぐれ)の意味合いが強いようです。時雨は晩秋から初冬にかけて降るにわか雨です。時雨が降る天候に変わることを時雨れる(しぐれる)ともいいます。時雨は冬の季語です。

  「初時雨猿も小蓑をほしげなり」とは芭蕉の句で、山道で冬の到来を告げる初時雨に出あい、ふと木を見上げると猿が雨にぬれていて、その猿までも小さい蓑をほしそうだ、という時雨に濡れて寒そうな情景です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.10.28(Sun) 10:30] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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