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2018年10月14日 ()
  早くも10月中旬となり、七十二候では「菊花開(きくのはなひらく)」となり、菊の花が美しい季節になりました。菊は奈良から平安時代初期に、中国から伝来したといわれ、その後、品種改良が盛んに行われ、さまざまな種類の菊が生まれています。「菊」は春の桜と並び、日本を代表する花で、最も品格ある花とされてきましたが、伝来の当初は、邪気をはらう不老長寿の薬として伝わったようです。

  今日の水彩画は、「秋の陽が漏れる谷川」です。北国の谷川はすっかり秋の装い。木々の間から漏れる秋の陽に、色付いた楓がうこん色に染まり、ザワザワと音をたてる流れに秋色が映り込みます。
18-10-13.jpg

  平安のころから宮中では菊花の宴(重陽の節句)が開かれ、菊酒の盃を交わす華やかな行事が行われていました。前夜に真綿を菊の花にかぶせ、夜気におりた露と香りをしみこませた「菊の被綿(きせわた)」で身体を拭い、女性たちが若返りを願った習わしがあったようです。

  野菊の種類は多く、キク科だと一目でわかる仲間には、ヨメナ、シオン、ノコンギク、ユウガギクなどがあります。大豆のような種が、ズボンや靴下にくっついてくる「オナモミ」もキク科です。コスモスやオオアレチノギクといった野生化したキク科の植物も多くあります。あの秋の花粉症の原因として悪名高いブタクサも北米原産のキク科の植物です。そのブタクサと同じ北米原産のキク科で、目立つ花をつけるセイタカアワダチソウは、ブタクサと勘違いされるかわいそうな雑草です。セイタカアワダチソウの花の花粉は飛ばず、典型的な虫媒花で、ミツバチなどが盛んに採蜜にやってきます。

  おとうさん、菊の花!「菊は優雅で美しいね、菊の被綿(きせわた)で女性が肌をぬぐう・・・色っぽいねえ~」「ハックション!ハックション!」「なんだい!うちのカミさんの噂じゃないのに!くしゃみかい?」「秋の花粉症ですよ、ハックション!憎きブタクサ!」「おやおや、鼻水が・・野菊の鼻の被綿(きせわた)、雅じゃないねえ・・・・・」

  菊の花が咲くころに晴れ渡ることを「菊晴れ」というのだそうです。清々しく青く広がる空の下、さわやかな空気を吸うと、寿命も延びそうな気がします。

  「足元に日の落ちかかる野菊かな」 一茶の句ですが、秋の夕暮れに野菊の組み合わせは、ちょっと寂しい雰囲気ですね・・・・。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・・サム ヤマモト
[2018.10.14(Sun) 12:57] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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