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2018年08月08日 ()
  八月七日は二十四節気の「立秋」です。夏が極まり秋の気配が立ち始める日ですが、異常とも思える暑さが続く今年は、まだまだ秋の気配は望めそうにもありません。暦便覧では「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」と記されています。この日から立冬の前日までが「秋」となり、立秋の翌日からの暑さは「残暑」となります。

  今日の水彩画は、「夏の渚」です。夏の朝陽を浴びて黄金色に輝く海、小さく打ち寄せる波が、静かな凪の海に静と動、明と暗のコントラストを創り出します。
18-08-08.jpg

  二十四節気は中国戦国時代の内陸部の気候をもとに作られた暦なので、日本の気候とは合わないこともあります。中国大陸では、この時期は気温が下がり始める頃ですが、海に囲まれた日本では猛暑の盛りとなります。古今和歌集には「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」と詠まれています。

  今ごろ、畑の土手や道端で鮮やかな青色の花を咲かせている雑草があります。ツユクサです。この花で布を染めた色が露草色です。この青色は水で洗うとすぐに褪せてしまう弱い色素で、万葉集にも「鴨頭草(露草の古名)の衣色どり摺らめども移ろう色といふが苦しさ」と、男の気の変わり易さにためらう気持ちを、露草色の褪せ易さにたとえて詠われています。古くは、この露草の大きな花(ツユクサ科大帽子花)から青色の絵具をつくり、水で流せる絵具として友禅の下絵書きに使われたそうです。

  おとうさん早朝から畑!「こう暑いと、少しでも涼しい朝早くに畑仕事をしないと!」「あなた、畑の雑草取り、収穫、水やり、仕事はたくさんありますよ!」「暑いっ!もう限界だ、今日はこれまで!」「あら、あなたもう終わりですか?ツユクサの花と一緒で朝だけ咲くのですね!」「ツユクサの花と同じで、朝露が消えると店じまいなのだ!」

  ツユクサの花は、早朝の5時頃から開花し、ほぼ午前中には閉じてしまいます。朝露のある間の花だから、露草といわれるのでしょうか。すぐに色が付くことから「着き草」と呼ばれ、そこから「月草」とも呼ばれていたようです。蛍を飼うときに、籠にツユクサを入れることから「蛍草」とも呼ばれています。

  「中々に独りあればぞ月を友」とは与謝蕪村の句です。月見は独りに限る、一人だからこそ月を独り占めできる。涼しい縁側でひとり酒を呑みながら月を愛でる、秋ならではの贅沢です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.08.08(Wed) 15:48] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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