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2018年06月14日 ()
  6月11日からは七十二候では芒種の次候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」にうつります。水辺の湿った草陰からは蛍が飛翔し、幻想的な光を放ち舞いはじめるころですが、昔の人は蛍が腐った草から生まれると考えていたのです。
梅雨を迎え、じとじとと雨が降ると、湿度が高くなり、カビがはえ易く、ものが腐りやすくなりますが、野菜を育てるには欠かせない梅雨の雨です。

  今日の水彩画は、「谷間の釣り人」です。6月からアユ釣りが解禁です。谷川を覆うように茂った木々の隙間から、夏の陽が谷間に差し込み、対岸の木々の葉を照らします。緑が川面に映ると、流れの中で釣り人が谷間に溶け込んでいきます。
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  鮎(あゆ)は年魚とも、香魚とも書きます。神功皇后(じんぐうこうごう)が釣りをして戦勝を占ったときにあがったので、鮎という字になったという話が古事記や日本書紀にあるくらい、古くから食べられてきた川魚です。現在、日本の淡水魚でいちばん食べられているのは鮎だそうで、全漁獲量の4分の1にのぼるそうです。

  鮎や蛍は夏の季語です。昔から日本人は「花鳥風月」という言葉で表されるように、四季を通じてくりかえされる自然の移ろいを感性豊かにくみ取り、文章や詩歌や俳句などに表現し、生活の中に取り入れてきました。夏の夜に舞うホタルも人々に愛されてきました。「・・夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ蛍の多く飛びちがいたる。・・」これは、今から千年も昔、清少納言が書いた「枕草子」の一部です。

  おとうさん、アユ解禁!「アユ釣り、夏の風物詩!夏の味だねえ!」「あら、鮎はあまり好きじゃないと・・・」「いやいや、ピチピチした若鮎は美味・・・」「あなたっ!どこの若い子の話ですか!」「いやいや、もうもてませんよ!」「でしょうね!あなたが若い子にちやほやされるのは、おとりです。友釣りのおとり鮎ですよ!」「・・おとりねえ」

  日本には、約10種のホタルが生息していますが、生息範囲が広いことと、光を出して飛ぶことからいえば、ゲンジボタルとヘイケボタルです。ゲンジボタルはヘイケボタルにくらべて環境の変化に敏感で、生活力が弱く、今では生息数が激減しているといわれています。

  「草の葉を落つるより飛ぶ螢哉」芭蕉の句です。草の葉から落ちたと思った瞬間蛍は飛び立つ、という意味で、芭蕉は蛍の飛び方を鋭く観察しているようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.06.14(Thu) 10:11] 昆虫Trackback(0) | Comments(0)
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