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2018年05月23日 ()
  5月21日からは二十四節気の「小満」となります。陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始める、という季節です。暦便覧には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と記されています。ようやく暑さも加わり、麦の穂が育ち、草木が実をつけ始め、走り梅雨があり田植えが始まる頃でもあります。

  今日の水彩画は、「木漏れ日の森の散歩道」です。草木の葉が茂り、若緑に覆われた森に朝陽が差すと、葉達の隙間を抜けた陽が、道をまだらに照らします。陽に向かって歩いていくと、緑の影が追いかけてきます。
18-05-23.jpg

  手甲・脚絆に赤襷、菅笠の早乙女による田植えは、神事でもありました。
  稲作の起源は、約一万年前の中国長江流域周辺といわれています。日本では、縄文時代後期末(約三千年前)の福岡県などの遺跡の土壌から、イネの痕跡が確認されています。 また、佐賀県の遺跡からは、炭化米や土器に付着したモミの圧痕、水田跡、農具等が発見されています。

  土器の圧痕とありますが、これは古代人が土器を作るとき、土をこねたり固めたりする過程で粘土に付いた虫や穀物が、焼き固まる際に小さな穴として残ることがあるそうです。この微細な穴にシリコンを流し込んで型を取り、電子顕微鏡で観察すると、圧痕が何かがわかるそうです。土器の圧痕からは、モミや大豆、小豆などの穀物や昆虫や虫の卵などが発見され、古代の暮らしぶりの一端がわかるようです。

  おとうさん、発掘?「あら、あなた!めずらしく畑を熱心に耕していますね!」「畑を耕して古代の土器を発見!なんてことに!」「あなたが考古学?あなたは大根を作っているから、コウコウ学になるわね」「うむ・・コウコウとはさすが糟糠の妻だ・・・」

  種子島で約一万年前の土器にコクゾウムシの圧痕が発見され、通説より数千年も遡る稲作の証拠かと注目されました。しかし、その後の研究で、コクゾウムシがイネだけではなくドングリやクリにも寄生することがわかり、一万年前のコクゾウムシはドングリで育ったものと同じ体長であったそうです。考古学は面白いですね。
 
  「風流の初(はじめ)やおくの田植うた」とは芭蕉の句です。芭蕉が白河の関を越えて陸奥に入った所で、いよいよ陸奥の旅がはじまるなあ、と感慨に浸って詠んだ句で、田植えの頃だったのです。

  それではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.05.23(Wed) 17:42] 考古学Trackback(0) | Comments(0)
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