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2018年05月04日 ()
  5月5日は二十四節気の立夏、暦の上での夏の始まりです。この日から立秋の前日までが夏です。新緑の季節で、南では麦が穂を出し、北では馬鈴薯や豆の種まきが始まり、蛙が鳴き出すのもこの頃からです。暦便覧には「夏の立つがゆへ也」と記されています。例年だと、夏といっても、さほど暑くもなく本格的な夏はまだまだ先、というところですが、今年は早くも真夏日やら夏日が記録されています。

  さて、今日の水彩画は、「若葉をまとった欅」です。里山の桜が散ると、木々は鮮やかな若葉に包まれます。初夏の日差しが大木の中まで射しこむと、照り輝く若葉の明るい命の光が、木の中心から菩薩の光背のように広がります。
18-05-04.jpg

  若葉の色は黄色と緑の中間色ですが、陽が当たると黄色く輝き、影になると緑が濃くなります。和の色では、萌黄色、若菜色、若苗色、若草色などが若葉の色です。これらのいずれの色も、藍色に黄はだを掛け合わせて作られますが、藍や黄の濃淡で色が変わります。染料と透明水彩の顔料は、色の濃淡や重ね方で色が変わるところが共通しているように思います。

  今ごろは、新緑が美しい季節ですが、色とりどりの花が咲きほこる時期でもあります。アヤメ、カキツバタ、芍薬や牡丹などが美しく咲きますが、「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」などと、美しい女性を形容する言葉でも知られています。

  おとうさん、立夏!「早いものだ、もう夏が始まる!今頃は花が美しいねぇ!芍薬、牡丹、百合、立っても座っても美しいねえ~」「あなた!どこの若い娘の話です?ここにも花が!」「ドライフラワー?」「何ですって!キィ~!」「まあまあ~、立てば芍薬・・・とは美しい女性ではなく、漢方薬の用い方だ!立てば芍薬は気のたっている女性には芍薬の根を、座れば牡丹は座ってばかりの女性には牡丹根の皮を、歩く姿は百合の花とは力なく歩いている女性には百合の球根を・・・」「あら!私の健康を考えての話・・・」「だろ~っ!美しい花の根を煎じて飲めば長生き・・・爺婆の話だよ!」

  「あらたふと青葉若葉の日の光」とは芭蕉の句です。「なんと尊いことだろう日光山は、新緑に埋もれる木の下闇まで燦々と日の光が射している」という意味のようです。新緑を表す季語には、若葉、新樹、新緑などがありますが、いずれも鮮やかで艶やかで若々しい葉の色彩が見えてくるようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.05.04(Fri) 15:49] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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