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2018年04月26日 ()
  4月20日からは二十四節気の「穀雨(こくう)」となり、春の最後の節気で、これが終わると夏がやってきます。穀雨とは、春雨が百穀を潤すことから名づけられたもので、雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えます。変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まってきます。暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されています。穀雨が終わる頃には八十八夜を迎えます。

  今日の水彩画は、「萌黄色の谷川」です。桜の季節が終わると、谷はあっという間に新緑に包まれました。谷間に差し込む初夏の陽に、芽生えた木々の葉が照り輝きます。木々の萌黄色は谷を下り、川に注ぎ込み、川面を染めていきます。
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  今年はいつもより季節の色の変化が早く、絵描きが追い付きません。古の頃から日本人は四季折々の草木の色の美しさを愛で、あこがれてきました。そして移ろう自然の美しい色を歌に詠み、絵を描き、着物に染めて身に着けて、自然の色を身近な生活の中に取り込もうとしてきました。
  自然を象徴する「緑色」ですが、自然界でそのまま顔料として着色できるのは、銅の化合物である緑青だけです。草木の葉の葉緑素は脆弱で染料や顔料には使えないようで、染料として単独で使える緑色は世界中探してもないそうです。和の色での染物の萌黄色は、藍染めに黄はだの黄色を掛け合わせてつくられました。萌黄色は若向きの色とされ、若武者の鎧を飾った色だったようです。

  おとうさん、穀雨!「雨だ、雨だ!畑には恵みの雨!種をまき、苗を植えなくては!」「あなた、雨に濡れると風邪をひきますよ!」「なあに、恵みの雨だ、春雨じゃ濡れてまいろう、なあ~めぐみちゃん!」「めぐみちゃん?半平太気取りですかお爺さん!」「ハックショイ!」「だから、言わんこっちゃない!年寄りに冷雨ですよ!」

  この時期に降る雨は、百穀を潤し芽を出させる春雨として 「百穀春雨」といわれています。昔から「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」といわれるように、農作業の目安とされてきました。我が家の野菜畑でも、早くもモンシロチョウが飛び交い、雑草が生い茂ってきました。

  「春雨や 猫に踊りを 教える子」 とは小林一茶の句です。一茶は小さな動物をこよなく愛したとされ、俳句には猫がよく登場しています。「しとしとと降る春の雨、それなら出かけることなく、猫と遊ぼうか」ということでしょうか。

ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2018.04.26(Thu) 17:57] 色彩Trackback(0) | Comments(0)
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