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2018年02月16日 ()
今ごろは、七十二候の「立春」の末候「魚上氷(うおこおりにのぼる)」にあたります。「魚上氷」とは、温かくなって水の中の魚が氷の間からでてくるという意味です。ぽかぽか陽気でいよいよ春が来たかと思えば、翌日は真冬の気温に逆戻り、気温変化が激しいこの頃ですが、それでも陽ざしが強くなっていることから、春が近づいていることが体感できます。

  今日の水彩画は、「深山に歩み寄る春の兆し」です。雪に閉じ込められた深山にも、ようやく春めいた陽光が注ぎます。雪の重みに耐えてきた木々は、ほっとしたように肩に積もった雪を振り落とします。枯れずに残った緑の葉がやがて来る萌の季節を予感させ、草木を元気づけます。
18-02-16.jpg

  立春の七十二候は、初候が「東風解凍」、次候は「黄鶯睍睆」、そして末候は「魚上氷」で、春を告げるものばかりです。「東風解凍」は春を呼ぶ東風、「黄鶯睍睆」ではウグイスが春を告げ、「魚上氷」での春を告げる魚は「にしん」です。
春告げ鳥である「鶯(うぐいす)」は、「梅に鶯」と唄われるように、梅につきものですが、でも、梅の花に寄って来て蜜を吸うのは「うぐいす」ではなく「メジロ」です。それでは、「梅に鶯」とは・・・梅は春を待つ人々に咲きかけ、春告鳥とも言われるウグイスは春の訪れを歌い共に親しまれてきました。この二者を取り合わせることはこの上もなく春の訪れを盛り上げてくれます。取り合わせのよいもの、よく似合って調和しているもののたとえとして使われたことばなのです。
  
  おとうさん、春!「あなた!もう雪も融けたし、畑作業をしてくださいな!」「お~寒い!畑は凍っている!まだまだ炬燵で冬ごもり!」「なにを言っているんです!来週は雨水、昔から農作業の準備を始める目安です!」「畑に行くかぁ~」「あなた、熊に注意!あちらさんも冬ごもりから抜け出す頃ですよ!」「ひゃあ~、助けて!」

 古来より、日本人は、待ちわびていた春が来たことを、風や、鳥の鳴き声や魚で感じてきたのです。自然と共に生きていたからこそ、春の到来をいたるところから感じる感性が磨かれたのでしょう。

  「鶯の 覚束なくも 初音哉」 正岡子規の句です。覚束(おぼつか)なくも」とは、「たよりない、心もとない」という意味で、はじめて鳴く鶯ですから、頼りなさげに聞こえるのでしょう。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト

相模原市民ギャラリーで開催された個展は、盛況の内に無事終了いたしました。個展においでくださいました皆様、いろいろとご支援いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年も開催する予定です。 サム ヤマモト
[2018.02.16(Fri) 16:08] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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