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2012年12月26日 ()
 いよいよ今年も残り少なくなりました。今日の水彩画は、またまた只見の晩秋の風景です。峠越えの道を辿って山頂近くまで上り詰めた時、ふと前方を見ると視界が山吹色の紅葉で塞がれました。思わず息を止めて見入ってしまいました。峠に続く道は落ち葉の絨毯が敷かれていました。もう山は雪に閉じ込められているというのに、雪景色を見に行けなく、まだ晩秋の風景を描いています。
12-24-12.jpg

 クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬です。「年の瀬」という言葉を調べてみると、瀬というのは川の流れの急な浅瀬をいい、年を越すに越せない苦しい庶民の生活からきた言葉のようです。長屋の熊さんのような江戸時代の庶民にとって年末は厳しいもの、呑み屋や食べ物屋の付けを払うと、年越しの餅も買えない。仕事が無く日銭が稼げない正月は食べ物にありつけて生き存えるかどうか、まさに生死の瀬戸際の年の瀬だったようです。
流れの急な浅瀬「瀬」に対する言葉は「淵」です。私の住んでいる所も、淵野辺とか古淵といった地名が付いていますが、川の流れがゆったりとし淀んでいるところを「淵」といいます。
 年の瀬ばかりではなく、一年の中の生活や出来事、仕事や景気にも、瀬と淵があるようです。必死の思いで乗り越えなければならない時もあれば、忙中閑ありのような少しゆったりとした時もある。苦あれば楽あり、苦は楽の種ともいいます。苦しい時ばかりではなく、苦しい時があるからこそ楽な時がやってくる。厳しい暮らしの中から生まれた言葉なのですね。

 おとうさん、どうしましたか?「年末だから掃除をしようと思ったら、あなたの掃除はかえって汚れるからやめて頂戴!といわれ、じゃ、のんびりとしているかと思えば、邪魔だからごろごろしないで、だとさ。どうすればいいのこの年の瀬、まったく立つ瀬がないね。ちょいと出かけてくるか。「あなた!どこいくの?この忙しい時に!」「・・・・」

 「立つ瀬がない」浅瀬が無く、立つに立てない深みばかり。「いったいどうすりゃ・・いいの!」これも、恐ろしい言葉ですが、うまい言い表しようです。日本語って意味を探っていくと、とても深いものがありますね。
さて、みなさんはどんな年の瀬をお迎えですか。

 ではまた次回の水彩画をお楽しみに・・・・・・年内にもう一枚の予定ですが・・
   サム ヤマモト
[2012.12.26(Wed) 11:26] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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