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2017年11月04日 ()
 今年も早くも11月になってしまいました。3日は「文化の日」ですが、七十二候では2日から立冬の前日までは、霜降の末候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」で、モミジやツタが色づいてくる頃とされています。首都圏でも、標高の高い山では、カエデやモミジが見頃になるころです。カエデ(楓)とモミジ(紅葉)の違いはというと、植物の分類では同じカエデ科カエデ属の植物で、明確な区別はなく、同じ種類の樹木です。ハウチカエデ、アサノハカエデと名前に「カエデ」がつくものと、イロハモミジやヤマモミジなど名前に「モミジ」とつく木があり、名前が違うだけのようです。

  今日の水彩画は、「静かな入り江の秋」です。佐渡の矢島経島の入り江で出会った秋です。入り江の切り立った崖の木々が、海に張り出すように枝を伸ばして黄葉し、たらい船が起こしたさざ波に、黄金色を映した水面が静かに揺れ動く秋です。
17-11-03_20171112131150366.jpg

  たらい船を使ってワカメやアワビ、サザエなどをとる漁が「磯ねぎ漁」です。佐渡の海岸線はそのほとんどが岩場に囲まれた磯浜です。そのため透明度も高く、小回りの利く、たらい船でガラス越しに海底の獲物を探しながらヤスで突く漁が今も生きています。洗濯桶から改良を重ねて現在のたらい舟になったと言われていますが、観光用に乗船できるたらい舟は漁で使う船より大きなものが使われているようです。

  おとうさん、たらい船?「おお~佐渡のたらい船ね、乗ったよ!」「あなた、揺れて怖かったですね!」「昔、お光さんという娘が、佐渡から柏崎まで、毎晩たらい船を漕いで恋人に会いにいったという、伝説があるそうだ!」「あら、あたしもたらい船に乗ったから、素敵な殿方に会えるのでは?」「無理!無理!たらい船は磯ねぎ漁で使うものだけに、磯のアワビの片思い ってやつだな!」「・・・・」

  カエデの名は、葉の形がカエルの手に似ていることから「カエルデ」からカエデとなまったものが、名前になったと言われています。一方、モミジは「もみづ」という言葉に由来しているようです。「もみづ」とは、草木の葉が赤色または黄色になることを意味する動詞で、そこからきた「もみぢ」という名詞は葉が色づくさまを、または、紅葉そのものを指すようになったようです。

  「蔦の葉はむかしめきたる紅葉哉」とは芭蕉の句です。蔦(つた)の紅葉がひときわ紅いと芭蕉が感じて読んだ句ですが、蔦紅葉を「昔めきたる(昔のような)」と表現していますが、その根拠が弱いらしく、この句の評価はあまり高くないようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・・サム ヤマモト
[2017.11.04(Sat) 15:50] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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