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2017年09月28日 ()
   9月28日頃からは、七十二候では秋分の次候「蟄虫坏戸(ちっちゅう こを はいす)」となります。虫が土中の穴に入り戸をふさぐという意味で、虫が巣ごもりを始める季節なのです。春の啓蟄(けいちつ)(虫が穴から這い出して来る)に対して秋は蟄虫(ちっちゅう)といいます。木々の実が実り、稲刈りも、にぎやかな秋祭りもこれからだというのに、虫たちは穴の中に入り巣ごもりを始めます。

   今日の水彩画は、「川面に映る秋の気配」です。まだ緑ばかりの木々の中に一本だけ色付いた木があります。静かな流れに映る景色の中で、色付いた木だけが秋の気配を川面に映し込んでいます。
17-09-28.jpg

   稲刈りが盛んになる今の時期、秋分の初候に「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」とあるように、夏の嵐の雷も収まり、安定した気候が続くようになります。
 俳句では、「雷」は夏の季語ですが、「稲妻」は秋の季語になります。「稲妻」はもともと「稲の夫(つま)」という意味で、古くは夫も妻も「つま」といっていたので、雷が稲の実をはらませると考えられていたことから来ているようです。雷の多い年は豊作だといわれるように、稲妻の光に秋の豊かなお米の稔りを祈っていたようで、「稲妻」や「稲光」という言葉に、昔の人が抱いた稲や米に対する特別な思いを感じます。

   おとうさん蟄虫!「秋だなあ~蟄虫坏戸といって虫たちが穴に入って冬ごもりの用意をする季節だなあ・・・」「あなた~収穫の秋!畑の収穫作業頑張ってくださいな!」「やれやれ・・虫はいいなあ~穴に入って戸を閉めてぬくぬくと・・」「虫になりたい?ゲジゲジ虫爺かな?ゴロゴロしてないで、早く収穫作業してください!あなた!」「おっと!かみさんの稲妻がピカゴロと落ちる前に頑張るかぁ・・・・」

   先日新聞の文化欄に、「虫の化石から太古の人々の暮らしがわかる」という記事が載っていました。たとえば弥生時代の遺跡から稲の害虫の化石から、稲作をしていたことが分かり、縄文遺跡からショウジョウバエの化石が出ると、お酒を造っていたことが分かるそうです。江戸時代の城の遺跡の大きな桶底からは、ヒメイエバエのサナギが見つかり、ぬか漬けの桶だったことが分かったそうです。虫と人の暮らしには、害虫や益虫とかに関わらず、大昔から深い繋がりがあったようです。

   「あの雲は稲妻を待つたより哉」は芭蕉の句です。稲妻に豊作を期待する農民たちの気持ちがよくわかります。

   ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2017.09.28(Thu) 13:15] 昆虫Trackback(0) | Comments(0)
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