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2017年07月27日 ()
  今ごろの七十二候では大暑の初候となり、「桐始結花(きりはじめてはなむすぶ)」とされ、桐の花が実を結び始める時期なのです。実際には、5月から6月頃が紫色の桐の花の開花時期になるようです。桐は伝統的に神聖な木とされてきており、足利尊氏や豊臣秀吉などの天下人が好んで用いた家紋でもあります。現代では内閣総理大臣の紋章に用いられ、五百円玉の表にも描かれています。

  今日の水彩画は、「夏の日照りの谷川」です。雨が降らず水量が少ない谷川、小さな流れが岩の陰に小さな淀みをつくります。それでも、日照りが続く谷に時折吹く風が涼しさを運び、涼を求めて草木が枝葉を川面に伸ばします。
17-07-27.jpg

  今年は雨が少なく、野菜畑にせっせと水運びをしていますが、焼け石に水の状態です。古来より農耕を営む人たちにとって、降雨の多い少ないはとても重要なことでした。古代中国の亀甲文字に雨という文字がすでに書かれているそうで、古代の人々が雨乞いや降雨を占うために使ったのかも知れません。農耕民族である日本人にとっても、田畑の水をもたらす降雨はとても大切なものでした。日照りが続き、水が枯れ始めると、雨乞いという祈とうを行って、降雨を願うことがよく行われていました。昔から雨を降らせる神様として信じられているのが龍神様でした。

  おとうさん、暑い!「暑いねえ、ひと雨ほしいねえ!」「あなた~、畑に水をやってくださいな~」「暑いのに水運び?龍神様に雨乞いをしたいねえ!落語にもあったなあ・・・夕立屋なんていって、龍(たつ)の化身の男が銭を出すと雨を降らしてくれる、夕立屋は夏だけの商売、それで冬の稼ぎはどうするのだい?ときくと、はい!倅の子龍(こたつ)が稼ぎます、というのが落ちだ!」「あなた、なにをブツブツ、早く水をやらないと野菜が枯れてしまいます!」「はいはい!龍神さん夕立屋を探しておくれ!」

  桐の木は日本では最も軽い木材で、桐たんすが有名ですが、琴にも桐が使われています。琴に使われる桐材は寒い地で育った目の詰まったものがいいとされています。琴は龍に見立てて作られていて、琴の胴の頭は龍頭、反対側は龍尾、このあいだを龍甲といいます。この龍甲には龍の背中の鱗(うろこ)のような模様がでていますが、これは桐の板目が浮き出ているのだそうです。桐と龍は繋がっているのです。

  「涼風の曲がりくねつて来たりけり」とは小林一茶の俳句で、長屋の奥に住んでいるから、暑い夏に吹く一瞬の涼しさを感じる風も曲がりくねってくる、ということです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2017.07.27(Thu) 13:44] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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