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2017年06月13日 ()
  陰暦六月は水無月(みなづき)といい、田植えに多くの水を必要とする月を意味しました。梅雨のこの時期、水が張られた田に苗が青々と育ち始めています。
 七十二候は農作業のための時期を知らせる暦で、今頃は芒種の次候にあたる「腐草為蛍(ふそうほたるとなる)」です。腐った草や朽ちた木の間からきれいに光る蛍が出てくる時期なのです。「蛍」は夏の風物詩として、古くから親しまれていて、「ほたる」の記述は日本書紀や万葉集にすでに見られるそうです。

   今日の水彩画は、「霧に浮かぶ鮎釣人」です。雨上がりの霧に覆われた川の中に、鮎釣人が佇みます。霧を分け入って陽がさし込むと、川面に映える光が霧を照らし、明るい光の中に釣人が浮かび上がります。
17-06-14.jpg

  神奈川県の河川の鮎解禁日は6月1日でした。河口近くの海で育った鮎は、初夏には上流を目指して川を遡ります。上流で成魚となった鮎は秋には川を下り河口付近で産卵し、一年で一生を終える年魚です。「あゆ」の名の由来は、秋に川を下ることから「あゆる(落ちる)」に由来する、という説が分かり易いようです。中国では「鮎」はナマズをさし、アユには「香魚」が使われています。日本では、アユが一定の縄張りを占める魚であることから、「鮎」の文字があてられたともいわれています。

  おとうさん、蛍?「蛍?まさか、煙草を吸っている人じゃないの?蛍といえば、暗がりに浮かぶ赤提灯が恋しいなあ?」「あら、あなた!お出かけですか?」「うむ!夜道が暗いから明かりを持って、ちょいと一杯やってくるか!」「あらあら、明かりを探して飛ぶ蛍みたいですねぇ~!いってらっしゃい~ゲンジボタルの君!蛍二十日に蝉三日といわれ、どうせ旬の時期が短いのですから!」

  ホタルなどの発光生物の発光は、ルシフェリンという物質によるものですが、この発光は電気などによる光源と比較すると効率が非常に高いといわれます。発光生物の大多数は海に生息している生物が占めていて、特に深海生物のほとんどは発光するといわれています。例えば魚類では、500m以上の深海に棲む住む魚の90%が発光するという調査結果があるそうです。

   「己が火を木々の蛍や花の宿(おのがひを きぎのほたるや はなのやど)」とは     芭蕉の俳句です。蛍が光を出して飛び回るのはオスの蛍がメスを探す行動のようで、メスの蛍も発光しますが、木や草などに止まってあまり動かないそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・・サム ヤマモト
[2017.06.13(Tue) 17:13] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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