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2017年04月24日 ()
  4月20日は二十四節気の「穀雨」でした。春雨が百穀を潤すことから名づけられ、雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えます。この時期に降る雨は、百穀を潤し、芽を出させる春雨として 「百穀春雨」といわれています。「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉があるように、霜の被害を受けることも少なくなります。穀雨が終わる頃には八十八夜(5月2日)を迎えます。

   今日の水彩画は、「木もれびの森の枝垂桜」です。この枝垂桜は森の中で最後に咲く桜です。木々の向こうから昇る朝陽が枝垂桜を照らすと、森の新緑を背に、満開になった花のひとつ一つが、流れ落ちる滝のように白く輝きます。
17-04-23.jpg

  八十八夜は、八十八という文字が「米」という字になることから、農業に従事する人にとっては五穀豊穣を願う特別重要な日とされてきました。
 八十八夜に摘み取られるお茶は、古来より不老長寿の縁起物の新茶として珍重されていたようです。縁起の良さと気候条件も含めてこの時期のお茶は極上とされていますが、お茶の新芽には冬を越えて蓄えられた成分があふれていて、特有の若々しい香りがあるようです。一番茶(新茶)は二番茶以降のお茶よりも、うまみのもとであるテアニンなどの成分を豊富に含んでいるそうです。

  おとうさん、八十八夜!「八十八夜といえば、茶摘み!茶摘み娘が摘んだ新茶を呑みたいものだ!」「あなた!お茶にしましょう!」「番茶でも入れたては美味いねえ!」「そうですねえ 鬼も十八番茶も出花 とは、よく言ったものです!」「うんうん、お前も六十八ばあちゃんの出番 かあ!」「あなた、ちょっと違っていません?」「なに?よく聞こえない!耳が遠くなったなあ~」

  「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る、あれに見えるは茶摘みぢやないか、あかねだすきにすげの笠・・・」と茶摘みの唱歌にあるように、今頃の野山の姿は本当に綺麗で、若葉が萌える中に山桜が点々と混じり、まさに山が笑っている風景です。最後の一節にある「茜の襷(たすき)」は茶摘みの装いですが、茜は止血剤として知られていて、素手の茶摘み作業では指先を傷つけることも多く、襷の茜の成分を擦り込みながら作業する、という先人の知恵が生かされているようです。

  「霜なくて曇る八十八夜かな」 正岡子規の俳句です。「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期でもあります。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2017.04.24(Mon) 10:03] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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