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2017年04月12日 ()
  今ごろは、七十二候では清明の次候「鴻雁北(こうがん きたす)」にあたります。初候が「玄鳥至(つばめ いたる)」でしたから、ツバメが南から渡って来て、雁(がん)が北に帰っていくという、鳥たちの渡りの季節ということなのです。
  雁(がん、かり)はカモ目カモ科の水鳥で、白鳥より小さく、鴨より大きい鳥の総称です。かつては狩猟鳥でしたが、現在は数が減り狩猟は全面禁止、繁殖地の減少などが懸念されていて、ロシアやカナダとは保護条約が締結されている鳥です。

  今日の水彩画は、「御苑の桜」です。新宿御苑にはソメイヨシノをはじめたくさんの種類の桜の木があり、今頃は、薄紅色、緋色、白色などいろいろな桜がたのしめます。大島桜の白とソメイヨシノのピンクの花が、温んできた池の水面に映り、春風に揺れながら百花繚乱の春を喜び歌います。

17-04-12.jpg
  雁は、古くから日本人と深いつながりがあり、詩歌、俳句に多く詠われ、絵画や文様、昔話や物語、映画・小説にも数多く登場します。言葉にもたくさん雁に関わるものがあり、雁首、雁風呂、がんもどき、などが今でも残っています。
 雁風呂というのは・・、数千里も飛ぶ雁は海で休むための木片をくわえて渡りをするという、人々は春の海辺に落ちている木片を、力尽きて北へ帰れなかった雁たちのものと考え、木片を集め風呂を焚き、供養していたそうです。実際には、雁が木片をくわえて渡ることはないので、昔の民話からきた話のようです。

  おとうさん、雁が北へ帰る!「雁肉はないから、鴨肉といくか?」「あなた~今日はガンモドキを煮付けてみました!」「雁肉がだめならガンモドキ!気が利くねえ~精進だ!もどき料理だ!昔から湯葉、豆腐、油揚げ、コンニャクなどで工夫して料理が作られた!」「お精進は採食ですから健康にいいですよ!」「ついでに般若湯(酒)を少々・・」「葷酒山門に入るを許さず!もどき酒(お茶け)で・・・」「・・・やはり・・・」

  雁をかたどった家紋もあり、真田氏などが使っていました。真田の家紋は六文銭が有名ですが、結び雁金紋(かりがねもん)は、雁は幸せを運ぶ鳥として、平時に使われていたようです。六文銭は三途の川を渡る際の船賃が六文というところからきていて、家紋の意味は、死を恐れず決死の覚悟で戦うというところにあるようです。

  「雁行きて門田も遠くおもはるる」 与謝蕪村の句で、雁がみな帰ってしまい、雁のいた近くの田が急に遠くなったように思われる・・・。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2017.04.12(Wed) 17:44] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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