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2012年11月19日 ()
 11月初旬に奥会津只見のブナ林を見に行ってきました。晩秋、もう遅いかと宿に電話で聞いてみると、「ブナの葉はかなり散っていますが落ち葉も綺麗ですよ!」「・・・・・・」と返す言葉が見つからないまま今年最後のチャンスと思い、車で出かけることにしました。天気は雨時々曇り、新潟の県境に近い只見ではもう冬の天候なのです。雨脚の強まる中、新潟県側から峠を越えて行くと、山々の紅葉がこれが最後とばかりに全山を染め上げていました。翌朝はやはり雨、雨合羽と傘の完全武装で「癒しの森」へと向かいました。今日の水彩画は、「癒しの森」のブナ林です。ブナの葉が黄色に染まり、雨の森は黄金色に煙っていました。
12-11-19.jpg

 この絵に描いたブナの大木の前には、命をまっとうしたナラの巨木が倒れていました。寿命の長いブナが生き残り、やがてブナだけの森が出来あがるのだと、ガイドさんが話してくれました。倒木にはキノコがなっていて、「食べられます」と聞き、少しいただいてきました。先月はこの倒木の根元で、天然のマイタケが見つかったそうです。
 森の道は山の尾根道に沿って作られていましたが、黄色や赤、茶色の落ち葉(落ち葉もきれいでした)に覆われ道がわからないほどで、迷わないようにガイドさんの後ろをついて歩きます。立木にはクマの爪痕があり 「今年もブナの実が不作でクマが餌を探して歩き回っています・・・・」といわれ、クマよけの鈴をつけての散策です。
 ブナの林はすでにかなり落葉していましたが、「この程度葉が落ちたほうが、展望が開けて一番きれいに見えますよ」とガイドさんが言ってくれましたが、本当に感動して涙が出る程美しいブナの森でした。

 おとうさん、なんだか浮かぬ顔して?「長年の疑問だよ、考えると夜も眠れない・・・」。大げさな、でもなんです?「なぜ秋になるとこんなにきれいになるのだろうか。いや家のかみさんのことじゃねえ。木!木の紅葉だよ、何のために?誰のために?」。
 最近の仮説によると、木が自分自身を守るために葉に色を付けるのだそうです。簡単にいうと、葉の中の葉緑体が分解した状態で光(青い光)を受けると非常に強い毒を作りだしますが、この反応を抑えるために葉の色を赤や黄色に変え青い光を遮断するのだそうです。私たちが秋を楽しむ紅葉も、木にとっては葉が散る直前に繰り広げる光との戦いの色なのですかね。おとうさん・・・「う~ん。戦いの色ねえ。すると家のかみさんが化粧し、衣装を変えるのは・・・戦いのため!逃げろ!」

 生き物のすべての現象や行動は、自分が生存し続けるためと、種を継続し繁栄させるためなのでしょうね。命ってすばらしいものですね。
  ではまた次回の水彩画をお楽しみに・・・・・  サム ヤマモト
[2012.11.19(Mon) 21:57] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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