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2017年02月28日 ()
   二月も早くも月末、七十二候には雨水の末候として「草木萠動(そうもくめばえいずる)」とあり、草木が芽吹き始める季節となりました。雨が降り、土が潤い、暖かい風が吹くと、地面から草の芽がいっせいに萌え、冬を越した樹木の芽が膨らみ始めます。草の芽が萌え出ることを「草萌え」といい、木の芽が出てくる頃のお天気は、「木の芽晴れ」や「木の芽雨」などと名付けられ、人々は草木から春の訪れを教わり、草冠に明るいと書く「萌」の字のように、萌(めばえ)から明るい気持ちを貰うのでしょう。

   今日の水彩画は、「梅香る木もれびの森」です。早咲きの桜より早く花を咲かせた梅花は、雨水を過ぎてもまだ満開の春を告げています。春とは思えぬ寒い朝でも、朝陽が昇ると、凛として花をもたげ、馥郁たる梅の香りを森に届けます。

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   梅は、バラ科さくら族の落葉樹です。中国が原産で、奈良時代の遣唐使が持ち帰ったものといわれます。したがって、日本の自然には梅の木はほとんどなく、庭先などに人の手によって植えられたものばかりです。梅(ウメ)の語源は。中国語の「梅」(メイ)から来たというのが有力です。中国から梅が伝来した当時の日本語は、鼻音の前に軽い鼻音を重ねていたため、「メ」を「ンメ」のように発音していましたから、これがウメとなったようです。漢字の梅の字には「母」の字が含まれていますが、中国ではつわりのときに梅の実を食べる習慣があったようです。

   白梅の実は、主に梅干しにされてきました。本来梅干は梅酢を作った後の副産物であり、食用より黒焼きにして漢方薬として用いられていました。クエン酸を主成分とする梅酢は、器具や人体の傷口の消毒の他、金属のメッキや半田付け、青銅器や鉄器の酸化皮膜処理(錆止め)にも用いられていました。

  おとうさん、桜!「♪梅は咲いたか 桜はまだかいな!早咲きの桜ですか!春だねぇ~。梅と桜 とは美しいものが並んでいるたとえだが、美女が並ぶのもいいねえ!」「あなたっ!また若い女性の話ですか?」「違いますよ!花の話ですよ!それに若ければいいとは限りませんよ!諺に 梅干しと女房(友達)は古い程良い というじゃないか、味が違うんだよ!」「そうですか・・・」「いい塩梅にいったなぁ・・・・ほっ!」

  「梅が香にのつと日の出る山路哉」 とは芭蕉の俳句です。立春を過ぎても残る寒い朝、梅の香が匂う山路に、何の前触れもなく朝日がひょっこりと昇ってくる という意味でしょうか。立春を過ぎても残る寒さを余寒というようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2017.02.28(Tue) 17:04] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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