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2016年12月20日 ()
  12月中旬は、七十二候の「鱖魚群(さけのうおむらがる)」で「大雪」の末候にあたり、鮭が群れをなして川を上っていく頃をいいます。
 「立春」に始まる二十四節気も「大雪」が終わると、もう「冬至」、「小寒」、「大寒」を残すだけとなり、年のせいか時の過ぎるのが早く感じます。歳月人を待たず(時を逃さず大切にして勉学に励め)といいますが、まだまだ学ぶことが沢山あるものです。

 今日の水彩画は、「落ち葉の散歩道」です。枯れ葉や裸木ばかりとなった森に朝陽が射し込むと、木々や枯れ葉が赤く輝き、命の温もりが蘇ります。木間を抜けた陽が散歩道を照らし、落ち葉の柔らかな絨毯が光の中に誘います。
16-12-20.jpg

  鮭の遡上は秋に始まり1月中旬頃まで続きます。冬に川で産まれた鮭の稚魚は、春に川を下り、アラスカ沖の海で3〜4年過ごして成長し、再び生まれた川に産卵のために戻ってきます。1万数千キロもの長い旅をして、間違わずに生まれた川に戻ってくる習性は、生まれた川の臭いでわかるという説、太陽の位置などを目安に帰る説など、いろいろ推測されていますが、まだよくわかっていないようです。

  鮭の身は赤身ですが、実は「白身魚」なのです。あの身の赤色はもとから赤いわけでなく、オキアミやエビなどを食べることで赤くなるそうです。この「アスタキサンチン」という赤い色素を含んだ成分は強い抗酸化作用があり、アンチエイジング効果があるそうです。鮭の卵のイクラが赤いのも、鮭の母親が卵を守るために体内で赤色を移動させるためで、冬の間イクラの表面は赤い成分により丈夫になり、中の稚魚を守っているのだそうです。産卵を終えた鮭はその身を真っ白にして生涯を終えます。イクラの赤い色は、親鮭の愛情の証だったのです。

  おとうさん、鮭鍋の季節!「秋味だなあ!鮭は頭から尻尾までどこも酒の肴になるなあ、酒がイクラあっても足りない、なんちゃって!」「あなた、鮭といえば、ああ~脂ののった“時知らず(若い鮭)”が食べたいわ!」「おいおい、時知らずがイクラするか知っているのか?」「じゃあ~高脂血症のあなたには、脂のない安いホッチャレ(産卵を終えて瀕死の状態で流れてくる鮭)にしときますか!」「・・鮭より酒にしとく・・」

 「寒月や 門なき寺の 天高し(月が冴える寒い夜、門のない小寺の上には、澄み切った空が高く広がっている)」 蕪村の俳句で、 俳画を得意とする蕪村らしく、絵に描いたような情景を清々しい雰囲気で詠んでいます。

ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.12.20(Tue) 15:28] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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