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2016年11月16日 ()
  今頃の時期は、七十二候の立冬の次候(第五十六候)「地始凍(ちはじめてこおる)」にあたります。寒さで大地が凍り始める頃とされていて、地中の水分が凍ると霜柱ができたり、空気中の水分が凍ると霜が降りたりします。
 このブログでよく引用される七十二候は、二十四節気をさらに三つに分けて、細やかな季節の移り変わりを表す暦です。もともとは中国から伝わった暦ですが、季節のうつろいや自然の営み、旬などを日本の事象に合わせた言葉に変えて、「暮らしの暦」として使われてきました。

   今日の水彩画は、「晩秋の散歩道」です。朝夕がめっきり寒くなり、木枯しが吹くようになると、山から里に秋が降りてきます。冷たい昨夜の雨の滴がまだ残る森に朝陽が昇ると、秋色の木々の葉が黄金色に輝き、色とりどりの落ち葉がモザイクのように濡れた散歩道を飾ります。
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  二十四節気や七十二候は太陽の動きをもとにしています。毎年同じ時期に同じ節気がくることから、天候に左右される農業の目安として大変便利な暦でした。
 暦の歴史は、石器時代に暦が使われていたという説もありますが、古代エジプト人がナイル川氾濫の周期性に気づいたのが始まりとされています。人類が農耕を行うようになると、適切な農作業の時期を知るうえで暦は重要なものとなりました。昼夜の周期(地球の自転)が日となり、月の満ち欠けが月に、季節の周期(太陽の動き)が年となり、古代から天体の動きを正確に観測することが暦の基準となりました。
 日本では推古天皇の時代に中国の暦が輸入され、その後、さまざまな暦改訂が行われて、貞享2年(1685)に初めて日本の緯度経度に合った暦が使われました。明治になると、世界標準の暦であるグレゴリウス暦が採用されますが、これは庶民にとって大混乱を引き起こす改暦となりました。いまでも行事や祭りが地域によって旧暦、新暦で別れて行われているものが多くあります。

  おとうさん、暦?「う~ん、今日は旧暦で10月節の次候の地始凍だなあ、寒い!」「旧暦?畑作業は暦に合わせるのですよね~」「うん!昔からの暦だ~、暦の始まりは古代エジプト人のシリウス暦だ!」「あなた!暦では地始凍です!霜が降りる前に畑を済ませてくださいな!」「うちはかみさんの尻臼に敷かれる暦だなあ・・・」

  「冬の陽や馬上に凍る影法師」 芭蕉の句ですが、冬の寒風のなかに身を置いている旅人芭蕉の寒さが、骨身にしみるように感じられます。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト

サム ヤマモトの個展のお知らせ

10周年記念 サム ヤマモト水彩画個展 「木々の光と影と命」

2006年に始めた個展も10年目(11回)を迎えました。これも個展に来ていただいた皆様と、個展を支えてくれた人たちのお力によるものと、心から感謝申し上げます。
10年間の集大成となる画集の出版を機に、今回がこの会場での最後の「個展」別名「居酒屋サム」の開店となります。ワインと水彩画、そして語らいをお楽しみください。はじめての方も大歓迎いたします。サム店長

場所:グランドプリンスホテル高輪、2階 「撫子」の間
    03-3447-1111
    JR品川駅 高輪口から国道15号線歩道橋を渡り、坂を上がり徒歩8分
日時:2016年12月3日(土)10時から18時 ~12月4日(日)9時から15時
[2016.11.16(Wed) 19:49] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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