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2016年10月26日 ()
  霜降(そうこう)は二十四節気の第十八番目で、10月23日ごろから立冬までをいい、露が冷気によって霜となって降り始めるころという意味です。暦便覧では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と記されています。楓(カエデ)や蔦が紅葉し始める頃で、この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼びます。

  今日の水彩画は、「山粧ふ(やまよそおう)赤谷の秋」です。紅葉が山の上から裾に下り始めた山では、黄色や赤、黄緑などの彩りで化粧を始めています。斜面の欅の大木が秋の陽を浴びて、金色の冠を輝かせています。
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  昔から人々は、四季折々の山の姿を眺めては、その季節ごとに山を擬人化して表現し、俳句の季語としてきました。
春の山は「山笑う」と表現されます。若葉や春の花が柔らかな日差しを浴びている風景は、あたかも微笑んでいるかのように感じるのでしょう。夏の山には「山滴り(したたり)」という表現があります。夏山の朝は霧に包まれ苔むした岩肌からは清らかな水滴が滴り落ちます。暑さの中にも涼さを感じます。
 秋になれば、紅葉が鮮やかに山を彩ります。赤や黄色の紅葉をまとう秋の山は、言うまでもなく「山装う」です。そして冬、木々はすっかり葉を落とし、山は深い雪に閉ざされ静寂に包まれて眠りに就いているかのような姿は、「山眠る」と表現されます。

  おとうさん、紫の実?「ああ、これは紫式部といってシソ科の植物で、秋になると清楚な美しい紫色の実をつける!」「あなた!紫式部?清楚な美しい身?またどこかの女性の話?いい年をして、まったく!」「違います!植物の実です!赤い実を付ける植物が多い中で、これは紫色の実をたくさんつけることから紫敷き実(むらさきしきみ)と呼ばれていたのが、いつのころから平安の美女の紫式部、と呼ばれるようになった!」「えっ!あの源氏物語の作者の紫式部ですか?あ~私も恋多き女性でいたいわ?」「鯉多き・・・鯉こくや鯉のあらい、鯉の煮つけ・・美味しそう・・・」

  「秋風や桐に動きて蔦の霜」とは芭蕉の句ですが、晩秋の風に吹かれて揺れている桐の木に寄生しているツタの葉は、霜が降りて白く光っている、桐の木にはもう葉一枚付いてはいない、という霜降の候の冷たさ、寂しさがにじみでています。
 街中で見かける紫式部は、ほとんどが小紫(コムラサキ)という近似種です。植物の実の色は、鳥に食べてもらい種を運んでもらうために、目立つ色がついています。紫色の実を好むのはどんな鳥でしょうか?古のころ、紫は高貴な色だったそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.10.26(Wed) 17:24] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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