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2016年08月27日 ()
  八月も終わりに近づいた今頃は、七十二候で二十四節気「処暑」の次候にあたり、「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」とあります。「粛」とは鎮まる・弱まるということですから、ようやく暑さが弱まる頃という意味なのでしょう。
 秋は初秋、仲秋、晩秋の三秋といわれ、月で言うならば八月、九月、十月の秋ということになります。ついこの間、暦の始まりとなる立春を迎えたと思っていたら、もう秋も秋、九月の仲秋を迎えることになってしまいました。初秋はまだ残暑の名残がある夏の風景、仲秋になって秋の景色に、そして晩秋のお彼岸が過ぎたころから秋が深まり、秋風が吹き、やがて立冬を迎えます。

  今日の水彩画は、「初秋の雑木林」です。初秋の朝陽が昇る雑木林、涼しくなってきた朝の風にクヌギやコナラたちが心地よさそうに深呼吸をしています。幹に深い皺が目立ってきたクヌギの木は、まだまだ元気と陽に向かって胸を張ります。
16-08-27.jpg

  クヌギは山林に普通に生える木で、里山では、コナラと合わせて重要な薪炭材(エネルギー資源)でした。薪炭林として使われなくなった今の雑木林では、クヌギ、コナラに混じってイヌシデ(燃えにくく薪にならない)が多くみられるそうです。
  縄文時代に遡ると、クヌギやコナラは、トチの木などと並んで重要な食料源でした。各地の遺跡では、堅果類を粉にして固めて焼いた食物が発見されており、縄文クッキーと呼ばれているそうです。縄文人の虫歯率は8%(現代人は30~40%)だったそうで、他の同時代の人々(アメリカ先住民など)と比べるとかなり高いのだそうです。これはクリやクルミなどの炭水化物(糖質)を多く取っていたためで、当時の日本列島の中部から東北にかけては、豊かな落葉広葉樹林が広がり、ドングリ、クリ、クルミ、クヌギ、トチノキなどの堅果類が豊富に採れたのでしょう。

  おとうさん、サンマの煙?「いい煙の匂い!どこかでサンマを焼いているなぁ~、お~い!うちにはサンマは無いのか!」「まだ出始めたばかりで、特に今年は高くてまだ買えません!」「なあ~去年も同じセリフで食わずに秋が終わったんじゃなかったか?」「あなた忘れたんですか?サンマを食べると飽きが来るって言ったのを!」「ちっ、違う!サンマを食うと秋が来る、っていったんだ!」

  「初秋や畳みながらの蚊屋の夜着」 芭蕉の句です。初秋の夜寒にかけるものが無いので、そこに畳んであった蚊帳を夜具として掛布団の代わりに身にかける、という日常の何気ない一コマが見事に詠み込まれています。秋の夜は冷えますねぇ・・

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム・ヤマモト

  
[2016.08.27(Sat) 20:20] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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