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2016年08月13日 ()
  にぎやかな蝉の声が茂みに響く立秋、七十二候の次侯は「寒蝉鳴(ひぐらしなく)」です。まだまだ暑い中、ヒグラシの鳴き声が秋の気配を感じさせる時期なのです。「寒蝉」を「ひぐらし」と読むのはちょっと無理がありますが、寒蝉(かんぜみ)とは、蜩(ひぐらし)や法師蝉など晩夏から初秋に鳴く蝉のことを指していて、蜩(ひぐらし)がその代表的な蝉なのでしょう。

  今日の水彩画は、「夏の朝の森」です。夜中動き回っていたカブトムシたちが落ち葉の陰で眠り始める頃、クヌギの森に夏の朝陽が射し込みます。眠っていた草木が強い日差しに目覚めると、夜露に濡れた葉がキラキラと陽に輝きます。
16-08-13.jpg

  夕暮れ時に「カナカナ・・・」と妙に淋しげな声で鳴くヒグラシは、どことなく秋の涼しさを感じます。ヒグラシは、卵から幼虫になるまで約2ヶ月間かかり、幼虫のままで3年間を土の中で過ごします。成虫の寿命はおよそ1か月しかありません。ヒグラシは夏の虫にも拘らず暑さに弱い虫のようです。したがって強い日差しも苦手で、日差しが弱まる夕暮れを待ってから鳴く蝉なので、「日暮し」といわれるようになったのでしょう。ヒグラシは朝方の涼しいときにも鳴くようです。
 「撞き鐘もひびくやうなり蝉の声」とは芭蕉の俳句です。蝉の激しい鳴き声に、大きな釣鐘も響き出すかと思えるほどだ、という意味ですが、アブラゼミやクマゼミがそろって鳴くと本当にうるさいほどです。ヒグラシは他の蝉が鳴かなくなる頃に鳴く蝉なので、どこか寂しげな声に聞こえるのでしょう。

  おとうさん、蝉の声!「ヒグラシが鳴くと秋を感じるなぁ!」「あなた・・庭に蝉の抜け殻や死骸が落ちています!すぐ死んでしまう蝉が哀れ・・・」「蝉の寿命は幼虫期を含めると3年から17年もあり、カブトムシなどより何倍も長生きなのだ!」「でも、地表に出て活動するのは短い間だけ!可愛そう!」「・・土の中は温度が一定だし、木の根の甘い汁をすって、外敵もいなく、楽しい一人暮らしだと思うけど・・」「でも、鳴いたり飛んだりは短い間よ・・・」「蝉が鳴くのはメスへの求愛、でもメスは鳴かない!」「あら、メスは歌わないの?カラオケもなし?」「・・カラセミ(空蝉)はあるけど・・・」

  「閑さや岩にしみ入る蝉の声」有名な芭蕉の句です。ああ何という静けさだ!その中で岩に染み通っていくような蝉の声がいよいよ静けさを強めている、という意味ですが、人気のない山寺(山形の立石寺)で聞く蝉の声が胸の中に染み込んでくる気がします。蝉は夏の季語ですが、蜩(ひぐらし)は秋の季語だそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2016.08.13(Sat) 17:11] 動物Trackback(0) | Comments(0)
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