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2016年07月28日 ()
  7月27日から二十四節気大暑の次候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」となります。暑気が土中の水分を蒸発させて蒸し暑いという意味ですが、「溽暑」(じょくしょ)とは湿気が多く蒸し暑いことを指します。言葉を見たり聞いたりしただけで、じっとりと蒸し暑くなってきます。この時期、まさに高温多湿となり、熱中症の危険も増します。関東地方はもうすぐ梅雨明けとなるといわれていますが、はっきりとしません。梅雨が明けると、溽暑というより炎暑の暑さとなるのでしょう。

  今日の水彩画は「炎暑の渓谷」です。真夏の強い陽差しが深い谷の真上から降り注ぎます。濃い緑の崖に茂る木々は枝葉を広げ、強い日差しをなんとか遮り懸命に日陰を作りだそうとしています。炎暑の陽は、谷底の流れや岩々、そして釣り人さえも白く焼き付けてしまいそう。
16-07-27.jpg

  日本の夏は高温多湿で蒸し暑いといいますが、東南アジアの国々と比べてみると・・・。東京の年間平均気温は16℃、年間平均湿度は67%程度ですが、マレーシアのクアラルンプールでは平均気温33℃、平均湿度がなんと81%。日本が高温多湿なのは夏の限られた時期のみなのです。そう考えると日本は、穏やかで恵まれた気候の中で暮らしているといえます。
 最近は真夏にエコで涼を取るイベントとして、打ち水が復活しています。打ち水の起源は、神道におけるお清めにあるとおもわれますが、茶の湯が成立したころには、打ち水はお客様に対するもてなしの心となりました。江戸時代には、打ち水が俳句に詠まれ浮世絵にも描かれており、涼の手段として庶民の間に広まったようです。
 暑さ対策としての打ち水は、2℃程気温が下がる効果があるそうです。打ち水に効果的な時間は早朝か夕方で、日向より日陰に水を撒くほうが効果的なようです。

  おとうさん!蒸暑い!「暑いし蒸すねえ・・・溽暑(じょくしょ)の候だな!」「えっ!熟女の功って私のこと?」「ちがう、溽暑!こんな時は打ち水した縁側で涼を取りながら冷たいビールを呑む・・・なんてなぁ~」「うちには縁側なんぞありませんよ!」「・・・・風呂で水でも浴びて年寄りの冷や水、じゃなくて打ち水といくか・・・・」

  「端居して妻子を避る暑かな(はしいして さいしをさくるあつさかな)」とは、暑い夏の暮らしを詠んだ蕪村の句です。「端居(はしい)」とは涼を取るために縁先に出てくつろぐことで、自然の涼をとるつつましい感じがします。妻子を避けて独り縁先で涼を取りたくなる気分は、分かるような気が・・。えっ!「・・・夫を避る暑かな」ですって!

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・サム ヤマモト
[2016.07.28(Thu) 11:22] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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