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2016年06月28日 ()
  6月26日頃からは七十二候の「菖蒲華(あやめはなさく)」で、あやめの花が美しく咲き始める頃です。この菖蒲(あやめ)とは、菖蒲(しょうぶ)ではなく、花菖蒲(はなしょうぶ)のことです。アヤメ科アヤメ属のあやめは日本の伝統的な園芸植物で、農業を営む人々は、あやめの花を見て梅雨がやって来たのを知ったのでしょう。

  今日の水彩画は、「雨あがりの森」です。降り続いた梅雨の雨がやっと上がり、束の間の陽ざしが森の奥に差し込みます。雨の中で枝を伸ばした木々に陽が当たり、雨の滴を乗せた葉が宝石のように光り輝きます。
16-06-28.jpg

  アヤメとカキツバタの判別は、素人にはなかなか見分けがつきません。あやめという和名は、花の基部にある綾目模様から名付けられたという説もあります。
 「いずれがアヤメかカキツバタ」という言葉がありますが、これは「太平記」の中の源頼政が詠んだ歌から来ているそうです。鵺という怪鳥を退治した頼政は、褒美に帝からあやめ御前という美女を賜ることになりました。ところが、そっくりな美女たちが同じ着物で並んでおり、その中からあやめ御前を選び出せと言われ、「さみだれに 沼の石垣水こえて いずれがあやめ引きぞわづらう」(五月雨で水かさが増していて、どれがアヤメかわからず引き抜くのをためらっています)と見事な歌で、美女をゲット!

  おとうさんにわか雨です!「ひゃ~、雨だ、雨だ!ここの軒下に雨宿りだ・・・、なかなか止まないねえ・・・こんなときに、隣に美女が駆け込んできて、ご一緒させてくださいなぁ~なんてねえ、・・・美女も誰も来ないねえ、止まないねえ・・・」「あら、あなたお帰りなさい!びしょ濡れじゃありませんか、どこかで雨宿りすればよかったのに!」「雨宿りしたのだが、美女が来なくて待ち切れずに、びじょびじょになってしまった!」「・・・・まったく男っていうやつは・・・」

  江戸の川柳に「本降りになって出て行く雨宿り」とありますが、梅雨時の雨はなかなか降り止まないものです。もう少しして止んだら、小降りになったら出ていこうとして雨宿りしているものの、どうにも止まない、結局、一番ひどい本降りの時に出て行く始末!いらいらしながら雨宿りしているのは、昔も今も同じです。
 「あやめ草足に結ん草鞋の緒 (あやめぐさ あしにむすばん わらじのお)」松尾芭蕉が奥の細道の旅の途中仙台で詠んだ句です。このあやめ草は端午の節句の菖蒲(しょうぶ)のようで、軒端には邪気ばらいの菖蒲がさしてある、わたしも旅の無事を祈って草履にあやめ草を結び、出立することにしよう、という意味です。

   ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.06.28(Tue) 17:58] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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