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リストマーク 梅子黄(うめのみ き なり) 

2016年06月17日 ()
   いまごろは七十二候の芒種末候、梅子黄(うめのみ き なり)にあたります。梅の実が黄色くなって熟す時期という意味です。梅子黄を過ぎると夏至となり、梅雨で湿度が高い中で気温が上がり、蒸し暑さの盛りを迎えます。
 梅といえば梅干し、梅干しと聞いただけで口の中に唾が出てきます。塩味と酸味の両方を持つ梅干しは、レモンの2倍の唾液を分泌させるそうで、食欲もわきます。

  さて、今日の水彩画は、「隣の庭に咲いた紫陽花」です。隣の紫陽花はよく見える?・・じゃないですが、お隣の庭に咲いた紫陽花がとてもきれいで、絵に描かせていただきました。雨上がりの強い日差しを受けて紫陽花が淡い紅色に輝き、花の重みで傾く茎を元気な葉たちが絡み合って支えます。
16-06-17.jpg

  中国の歴史書「三国志」に、「梅林止渇」という故事があるそうです。魏の曹操が張繍征伐に出向いた時、炎暑の中で水もなく兵士は渇きに苦しみました。曹操はとっさに「この先に小梅の熟した梅林がある。それを食べて渇きをいやせ」と偽って進むうちに、兵士は皆、口の中に唾液が出て、喉の渇きを忘れることができたというのです。
 梅干しは、疲れを癒し、食中毒を予防し、乗り物酔いの防止まで、「お弁当」にぴったりの食べ物です。日の丸弁当や梅干おにぎりは昔からの知恵だったようです。
 江戸時代の本草学者小野蘭山の書、「飲膳摘要(いんぜんてきよう)」には、「梅干しの七徳」が書かれているそうです。すなわち、1毒消しに効あり、2防腐に効あり、3疫気を避けるに効あり、4その味かえず、5息づかいに効あり、6頭痛に効あり、7梅酢は流行病に効あり、といいことばかりですが、食べすぎて塩分の取り過ぎにならいように注意してください。

  おとうさん梅雨!「蒸し暑いね!じっとしていても汗がでてくる・・。こんな日は、いい塩梅に味付けした肴で、冷たいビールをキューっと呑みたい・・、お~い!のどが渇いた!」「はい、いい塩梅の梅干しですよ!」「小皿に梅干しがひとつ・・何かの謎かけかい?」「いいえ!梅干しは食べると塩分の取り過ぎですから、食べないで見るだけにしてください!」「ははぁ~ん、中国の故事を真似ているのだな・・」「いいえ、食べなくても“うめ~ぇ”といえます!」「・・そんな駄洒落は馬も食わない、うまくはない・・」

  「梅雨ばれのわたくし雨や雲ちぎれ」 芭蕉の俳句です。わたくし雨とは狭い範囲に急に降り出す雨のことですが、うつくしい言葉です。梅雨の晴れ間に雲がちぎれて、狭い範囲ににわか雨が降ったという、絵に描きたくなるような梅雨時の情景です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.06.17(Fri) 10:06] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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