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2016年06月10日 ()
  6月5日は二十四節気の芒種(ぼうしゅ)でした。稲や麦など穂の出る穀物を植える季節となりました。今日は10日ですから、少々ずれた歳時記になってしまいました。これは、ブログの更新が遅れたためで、先週末は千葉海浜幕張で行われた「レッドブル・エアーレース」の観戦に出かけてしまい、絵描き業が疎かになりました。侍パイロットの室屋が、エアーレース参戦以来の初の優勝を日本のフアンの前で達成するという、大興奮のレースでした。目の前をうつくしい機体が、時速370kmで高さ20mのパイロンをぬって轟音と共に飛ぶ、という飛行機好きにはたまらないレースです。

  さて、今日の水彩画は、「庭に咲いた珠紫陽花」です。今年も梅雨を迎え、庭の紫陽花が小ぶりながらたくさんの花を付けました。咲き始めは黄緑色だった花は、梅雨の雨に洗われて鮮やかな青色に変わりました。梅雨の雲間から差し込む陽に、瑞瑞しい花びらがコバルトブルーに輝きます。
16-06-10.jpg

  この時期、梅の実が青から黄色に変わり、百舌が鳴き始めます。かまきりや蛍が現れ始める頃で、次第に梅雨めいて、五月雨(さみだれ)の季節に入ります。
 苗代で育てた稲の苗「早苗(さなえ)」を田植えする女性を「早乙女(五月女、さおとめ)」いいます。田植えが終わったばかりの田んぼが「早苗田(さなえだ)」です。
 古くから、田植えの際には、太鼓や笛、鉦(かね)を打ち鳴らし、早乙女が田植歌を歌いながら早苗を植えていくという風習があったようで、田植えは重要で神聖な祭儀だったようです。そこには、「植えた苗が健やかに育ち、秋にはたわわに実りますように」という願いが込められていたのでしょう。

  おとうさん、雨です!「雨だあ、畑は休み、昼寝でもするか・・。昔の百姓は、雨が降ると田植えをし晴れると畑を耕す、と働き者だった・・。五月雨の中を若い早乙女達が一列になって田植え歌を歌いながら・・いいねぇ、昔の田植えは色っぽい・・“勿体なや昼寝して聞く田植唄”小林一茶の俳句だ」「あなた!昼寝ですか!雨でも収穫はしてください!キュウリが大きくなりすぎます!」「はい!一茶はいいなあ・・・」

  「五月雨を集めて早し最上川」芭蕉の有名な俳句です。芭蕉は、最初「五月雨を集めて涼し最上川」と詠んだようです。ところが、この句を詠んだ数日後、梅雨の大雨で濁流渦巻く最上川を船で下ります。この折の船旅の様子を「水みなぎつて舟あやうし」(奥の細道)と記すほどで、命がけの川下りだったようです。後日、濁流の轟音さえ聞こえるような「五月雨をあつめて早し最上川」と変えたのでした。

 ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.06.10(Fri) 21:42] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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