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2016年05月08日 ()
  五月五日は立夏で、暦便覧には「夏の立つがゆへ也」とあり、この日から立秋の前日までが夏です。野山が新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになります。
 七十二候での立夏の初候は「蛙始鳴(かえる はじめて なく)」で、カエルが鳴き始めるころです。カエルが冬眠から覚めて鳴き始めるのではなく、春になって、雄のカエルが雌のカエルを呼んで、やかましく鳴くことをいいます。

  今日の水彩画は、「初夏の陽に輝く川の流れ」です。初夏の陽に輝きながら、川は新緑の谷間を流れ下ります。谷間の木々には若葉が生き生きと茂り、川は水面に映る若葉色を流れに乗せて、命の輝きを煌かせながら運びます。
16-05-08.jpg

  「こどもの日」の五月五日は端午の節句です。江戸時代に、節句に飾る「菖蒲(しょうぶ)」が武を重んじる「尚武(しょうぶ)」に通じることから、「端午の節句」は「尚武の節句」として、男の子が無事成長し一族の繁栄を願う行事となりました。菖蒲といえば菖蒲湯ですが、元々は邪気や悪鬼を祓う薬草とされていた菖蒲を、軒にさしたりお湯に入れて無病息災を祈っていたようです。
  風呂好きの日本人のために、一年十二ヵ月それぞれの薬草風呂があるそうです。1月の松湯に始まり、2月大根湯、3月蓬湯、4月桜湯、5月菖蒲湯、6月どくだみ湯、7月桃湯、8月薄荷湯、9月菊湯、10月生姜湯、11月蜜柑湯、12月の柚子湯です。

  おとうさん、お疲れ!「ひと仕事終わって、ひとっ風呂浴びて冷たいビールをキュウと!」「あなた、お疲れさま!お風呂にします?菖蒲湯ですよ!」「いい風呂だ~、菖蒲を浮かして疲れがとれるぅ~」「はいっ!お風呂上りに、冷たいお茶にお団子で勝負!」「・・冷たいビールは?」「今日は子供の日、端午の節句ですからお酒はなし、それに団子の節句ですから・・・」「おまえ・・なにか間違っていないか?・・・」

  日本人はカエルが好きなようで、江戸時代にはいい声のカジカガエルを飼育して、その鳴声を楽しみました。日本人のカエル好きは、稲作とつながりがあり、カエルは雨を予告したり、害虫を食べたりするので、水田での稲の生育に役立つ田の神の使いと考えられ、信仰の対象にもなっていたようです。
  「痩蛙負けるな一茶是にあり」は小林一茶54歳の句で、幼くして亡くなってしまう病弱の子ども千太郎の命乞いをする句だといわれています。一茶はオス蛙が数の少ないメス蛙を取り合っている蛙合戦を見て詠んだようで、カエルにしてみれば凄絶な戦いなのでしょうが、どこかユーモラスな光景が目に浮かびます。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.05.08(Sun) 16:04] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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