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2016年05月01日 ()
  八十八夜は立春からかぞえて八十八日目にあたる日で、今年は閏年ですから5月1日です。「八十八夜の別れ霜」といわれるように、遅霜に対して農家に注意を促すために、この雑節が作られたともいわれます。
 「夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る・・♪」と唱歌で歌われるように、すぐに二十四節気の「立夏」を迎え夏に入ります。この時期に摘んだお茶は、新芽を摘んだ一番茶が新茶と呼ばれ、秋から春にかけて蓄えられた栄養が十分に含まれた茶葉を飲むため、長寿の薬になるといわれています。

  今日の水彩画は、「若葉が茂る欅(けやき)」です。冬の裸木のときと比べると、若葉を茂らせた欅の木は驚くほど大きく見えます。若葉が茂った欅は、初夏の陽を浴びて、枝々を四方八方へと大きく伸ばしていきます。ひと葉ひと葉に蘇った命が生き生きとして、陽にキラキラと輝きます。
16-05-01.jpg

  昔から茶摘みは女性による手作業だったようです。茶摘みは、時期が限られている上に摘む期間が短いこともあって、「茜だすきに菅の笠」の早乙女姿の茶摘女(ちゃつみめ)たちが、大勢で一斉に摘んだようです。早乙女とは、田植えの日に田の神を迎えるため、苗を田に植える若い女性のことで、神に奉仕する神聖な存在でした。茶摘みも一番茶の摘み取りが田植えと同じ時期に当たり、早乙女の姿で摘んだのでしょう。「茜だすき」とは、着物の袖をまくる時に使う「たすき」に止血剤として使われていた「茜(あかね)」を塗りこんだもので、素手での茶摘みは擦り傷がたえなかったのかもしれません。

  おとうさん、新茶?「もう八十八夜だな・・茶摘女かぁ・・若い早乙女が摘んだ新茶を味わってみたいものだなあ~」「あなた、若い娘がどうかしましたか・・お茶が入りましたよ!」「おっ!茶柱が立っている、縁起がいいことがあるぞ、内緒にしておこう・・」「あなた!何が内緒ですか?」「いや、なんでもないよ・・」「なにか呑み込みましたね!浮気か何か隠し事でも、キィ~」「ふぅ~茶柱でこんなことになろうとは・・・」

  「茶柱が立つと縁起が良い」という話は、駿河の茶商人が売れ残る二番茶を売るために作り出したという、商品の差別化や付加価値戦略?だった、ともいわれます。
 「木隠れて茶摘みも聞くやほととぎす」とは、松尾芭蕉の句です。いま一声鳴いて渡っていったホトトギスの声を、茶畑の茶ノ木に見え隠れする茶摘女達も聴いたであろうか、という初夏のさわやかな風景をスマホの動画で録画したような俳句です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2016.05.01(Sun) 15:44] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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