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2016年04月26日 ()
  早くも四月も終りです。二十四節気「穀雨」の末候は「牡丹華(ぼたん はな さく)」です。牡丹の花が咲く頃という意味で、春の最後の七十二候となります。
 昔から女性の美しさをたとえて「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とありますが、牡丹は清楚、芍薬は華麗さ、百合の花は美しさを表しているようです。牡丹と芍薬はよく似ていて、「芍薬を画く牡丹に似も似ずも」とは子規の句で、水彩で芍薬を描きますが、牡丹との描き分けが難しく、それをまた愉しんでいるようなのです。

  今日の水彩画は、「新緑に輝く木もれびの森」です。桜の花が散り、木々が芽吹き始めたと思っていたら、あっという間に新緑の霞に覆われてしまいました。昨夜の雨にぬれた草木の新葉が、森に差し込む朝陽にキラキラと輝きます。みずみずしい新葉たちの生き生きとした若葉色は、まばゆいばかりの命の輝きです。
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  芽生(ば)え、芽立ち、芽張り、芽差し、芽出し、芽ぐみ、そして芽吹き、草木の芽が出てくることを表す言葉がたくさんあります。昔から、春を待ちわびた人々が、顔をのぞかせた小さな芽に、若葉にどれほどの喜びを感じていたかがよくわかります。そして草木の芽吹きを促し、きらきらと輝かせ、まばゆい春をもたらす風を、俳句の世界では「風光る」という季語で言い表すようです。

  牡丹の花の色には「牡丹色」という和色名がついています。赤紫色です。日本の春の色は白梅の白に始まり、紅梅の紅梅色、桃の桃色、桜の桜色、芽生えの若草色、新緑の若葉色、菜の花色、山吹色、藤の藤色、そして牡丹色で締めくくります。この色彩豊かで美しい季節を、いにしえから人々は愛でてきたのです。

  おとうさん!四月も終わり!「春の終わりの七十二候は 牡丹の花 咲くだぁ~、次は立夏だ!」「あら~あなた!牡丹や芍薬ですって!女性の美しさにたとえられる花ですねぇ~」「美しい花もやがては枯れるからなぁ・・・」「なんですって!あたしは枯れた花?」「いゃっ・・その・・華麗な花だってこと・・加齢かな?」

  「芍薬のつんと咲きけり禅宗寺」と詠んだ一茶には、芍薬が気取って咲いているように見えたのでしょうか。
 同じ春の花でも蕪村は「菜の花や月は東に日は西に」とスケールの大きな句を詠んでいます。この句が詠まれた安永3年(1774年)では、今の暦で4月20日~4月25日の期間なら、菜の花が咲き、東に満月、西に夕日を見ることが出来たようです。

   ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.04.26(Tue) 10:03] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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