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2016年04月14日 ()
  七十二候での清明の次候には「鴻雁北(こうがんかえる)」とあり、雁や鴨が北へ帰る頃で、種蒔き時期とされています。初侯は玄鳥至でしたので、雁が北に帰り、燕がやってきて、渡り鳥の交代です。雁などは秋に北からやって来て、春になると北に帰って行きます。これが「鳥帰る」で、仲春の季語になっています。渡り鳥の行き来を見て、昔の人たちはこれを暦がわりにして、農作業や暮らしの目安にしてきました。

  今日の水彩画は、「千鳥ヶ淵の桜花」です。今年も桜満開の時期に千鳥ヶ淵を訪れました。世界中から人々がお花見に集まったかのようで、大変な混雑でした。お堀の土手の桜が満開の花を付け、重たげにお堀の水面に枝を伸ばします。初夏のような春の陽ざしを浴びて輝く桜は、乾いたのどを潤すように、みなもに近づきます。
16-04-13.jpg

  千鳥ヶ淵は皇居(江戸城)西側の内濠のひとつで、千鳥ヶ淵緑道と遊歩道に沿って合わせて400本近い桜が一斉に花開き、都内でも有数の桜の名所です。
 江戸幕府が開かれると、幕府は江戸城の防衛と城下の治安維持のため諸大名に濠の整備を命じます。城を取り巻くのが内濠、町を囲むのが外濠です。千鳥ヶ淵は内濠ですが、近くの半蔵門から甲州街道(新宿通り)を西に向かうと、四谷見附(現在の四ツ谷駅)の門があり、ここに今は埋め立てられた四谷濠(真田濠)という外濠がありました。外濠の中で、担当大名の名が付いているのは真田濠だけですが、工事には真田信之だけではなく、仙台の伊達や米沢の上杉などが参加していたようです。
 私の花見コースは、地下鉄半蔵門駅を降りて、新宿通りを半蔵門に向かい、半蔵門からお堀に沿って、千鳥ヶ淵遊歩道と千鳥ヶ淵緑道を田安門(北の丸公園)まで歩き、九段下駅で地下鉄に戻ります。江戸城の姿を想像しながらの花見となります。

  おとうさん、お花見?「やっと花見酒だ!千鳥ヶ淵の桜は見事だね!江戸城のお堀だ!」「江戸で花見をしているみたいねぇ~」「喉が乾いたぁ~、一杯行こうか」「ハイハイ!注いであげますよ、あなた!」「ありがとうょ!ぐいっと・・・なんだ?お茶けかぁ~」「公園ですよ、お酒はだめですよ!」「それに、つまみは漬物の沢庵!これじゃ長屋の花見だっ!」「おまえさん!長屋の花見、江戸情緒たっぷりじゃないですか~」 
  
  「さまざまの事おもひ出す桜哉」 芭蕉が伊賀上野を訪れ、かつて仕えた藤堂家の庭で、満開の桜を愛でながら、亡き主人を想い詠んだ句のようです。多くの日本人は、桜に関わるさまざまな思い出や思いを持っていて、喜びや悲しみも、懐かしさも満開の桜花に包み込まれて、それぞれの心の中で咲いているのでしょう。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2016.04.14(Thu) 10:09] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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