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2016年03月30日 ()
  今頃は、七十二候の春分の次候にあたり、「桜始開(さくら はじめて ひらく)」とあり、桜の花が咲き始める頃をいいます。東京の桜の開花日は21日と予報通りでしたが、その後の花冷えで満開になるのが遅れています。昨日から本格的に春の陽気となり、週末には満開となるかもしれません。先日、国立西洋美術館を訪れたときに見た上野公園では、寒空の下、2分咲きの桜で花見を楽しむ人が大勢いました。

  今日の水彩画は、「池に映える満開の桜」です。やっと暖かくなった昨日、新宿御苑を訪れました。満開には少し早いソメイヨシノでしたが、満開を想い描き、水絵にしてみました。枝が花の重みに撓み池の水面(みなも)に張り出します。春爛漫の桜花が暖かな陽に白く輝くと、池に映る桜が水中花のよう広がります。
16-03-30.jpg

  平安の頃に、花見の花は梅から桜に変わったようです。「世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし」(この世の中に、桜というものがなかったら、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに)と在原業平が歌ったように、桜が咲く前からいつ咲くのかと気をもみ、咲くと、花見は花見酒はと、落ち着きません。

   おとうさん、桜がチラホラ!「桜の開花!花見だ花見酒だ!」「あなた、まだ蕾ばかりで、花見には早いですよ!」「なにをいうか!昔の都都逸に “酒を飲む人花なら蕾 今日も咲け咲け明日も咲け” と蕾だから咲け、酒じゃねぇか!」「でもねぇ~お酒がありません!」「なに!酒がない!“酒なくて何の己が桜かな” と、酒があっての桜だっ!」「もうっ!お酒の話になると・・・じゃ~、お酒なしで、“咲かなくて何の己が桜かな、咲くまで待とう花見酒”では?」「ウム・・負けそう・・・・」

  「花見酒」という落語があります。酒好きの二人の男が、花見客に酒を売ってひと儲けしようと、酒屋から酒樽を借ります。しかし酒樽を担ぐと、ひとりの男が酒を呑みたくなり、財布から十銭を取り出してもう一方に手渡し、酒を一杯やる。するともうひとりも呑みたくなり、いま受け取ったばかりの十銭を相手に渡して、また一杯やる。酔いが回るままにこれを繰り返し、酒樽の中身が底をついてしまうという話です。酔っ払うという実態があり、自家消費しているのだから実態経済があり、バブル経済にはたとえられない、などと「花見酒の経済」で話題となった話です。
 「二日酔ものかは花のあるあいだ」と詠んだ松尾芭蕉も、二日酔いで苦しむほど花に浮かれていたようです。昔から桜には、お酒と酔っ払いがつきもののようです。花札の花見酒は「菊に盃」と「桜に幔幕」の二枚の札でできる役でしたよね。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.03.30(Wed) 15:31] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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