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リストマーク 土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる) 

2016年02月23日 ()
  七十二候の雨水の初候は、土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)といって、雨が降って土が湿り気を帯びてくるころという意味です。もう土も春になり、畑を耕し始める時期です。土脉潤起は、もともとの中国の七十二候では、獺魚祭(かわうそうおをまつる)といい、獺(かわうそ)が氷の解けた水辺で魚を獲り祭壇にまつるように並べる季節という意味です。獺が春を喜んでいるようすをいったのでしょう。

  今日の水彩画は、「紅梅」です。木もれびの森の外れにある紅梅白梅が満開です。下から見上げると、梅の花に陽が当たり、花びらが陽に透けて淡い紅色に輝きます。森で一番に命の蘇りを告げる喜びに溢れ、梅の香りを森に振りまきます。
16-02-22.jpg

  梅はバラ科サクラ属の木で、中国が原産ですが、遣唐使によって白梅が伝えられ、さらに平安時代に紅梅も伝わることで一般化したようです。日本の色(和色)には紅梅色(こうばいいろ)という色があります。文字通り紅梅の花の色からきたもので、やや紫みのある淡い紅色のことです。染色の色はベニハナからつくり、色の濃さにより濃(こき)紅梅、中(なか)紅梅、淡(うす)紅梅と呼ばれます。
 今日の水彩画の紅梅は、ローズマダーという絵の具を使って描きました。ローズはバラ科バラ属の花をさし、マダーとはセイヨウアカネのことです。合成染料が出来る前は、セイヨウアカネの根から天然のアリザリン(紫を帯びた濃い赤)を採っていました。

  おとうさん、春です!「この時期は土脉潤起といって雨が降って土が湿り気を帯びてきて、畑を耕す季節だな。中国ではこの時期を獺魚祭(かわうそうおをまつる)というそうだ!この字を見て何か思い出しませんか?って!」「何ですか?獺って難しい字ですよね!」「獺祭(だっさい)だよ、日本酒の獺祭の名の由来はこれから来ていると思うのだが!」「またお酒の話ですか?まったく、あなたの雑学はお酒に絡むことばかりですね!そんな高いお酒ありませんよ!せめて獺(かわうそ)をみならってお魚を採ってきてくださいな!」「・・・・・寒っ!」

  「梅が香に追ひもどさるる寒さかな」 芭蕉の句です。梅が咲いたからといっても春が来たというわけにはいかなく、寒のもどりということがある、という三寒四温の春の季節を詠っているようです。三寒四温は、もともとは中国北東部や朝鮮半島における諺で、シベリア高気圧の強弱による寒暖の周期が7日で続くことからきたようです。日本では、春先の気候に使われることが多いようですが、三寒四温はめったになく、一寒一温が最も多いそうです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2016.02.23(Tue) 18:05] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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