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2016年02月18日 ()
  2月19日は二十四節気の雨水で、空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころとされています。暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と書かれています。北国ではまだまだ雪が降る時期ですが、ここから寒さも峠を越え、次第に暖かくなる時節なのでしょう。春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始めるところもあり、昔から農作業の準備を始める目安とされてきました。
 先日は春一番が吹き、暑いぐらいの陽気になりましたが、翌日は一転して雪が舞う寒さとなりました。体に響く三寒四温ですが、久々に畑に行ってみると、土手にフキノトウが顔を見せはじめていて、畔には昨年種をまいた菜花が青々と伸びていました。早速春の味覚を堪能、我が家の食卓にも春の到来です。

  今日の水彩画は、「春の誕生花」です。2月に誕生日を迎えたカミさんに送った花です。春らしくきれいな花を枯らしてしまうのも惜しく、水彩画で描いて残すことにしました。花籠に生けられた花を飾ると、部屋の中に春が満ち溢れます。華やかに咲き誇る花々は、春に蘇る命を祝います。
16-02-18.jpg

  花を好んで描いた画家は、「花のブリューゲル」の異名を持つフランドルの画家ヤン・ブリューゲル(父)です。ウィーン美術史美術館には、ヤン・ブリューゲルの傑作のひとつ「青い花瓶の花束」(1608年)があります。オランダの画家らしくチューリップも描かれていますが、この絵が描かれた頃は、まだチューリップはトルコからヨーロッパに伝わったばかりで珍しく貴重な花でした。チューリップの人気が高まると値段があがり、1630年代には投機対象となった球根の価格が暴騰し、やがて暴落、後にチューリップ・バブルと呼ばれるバブル経済を人類は初めて経験することになるのです。

  おとうさん、花?「お~い、誕生日に花籠だあ!」「あらっ!ありがとう!でも?春の嵐が来ないかな?」「いや~ちょっと、花の絵が描きたくて・・」「あら!私にじゃなくて、絵のため・・」「いや!お前にだよ!でも 花の命は短くて・・っていうだろう、枯れる前に描いておこうと・・」「キェ~私がすぐに枯れる?・・」「ちっ、違う!花の話だ!とにかく誕生日おめでとう!花もお前も美しい・・ふう・・春一番が吹くとこだった・・」

  「花の命は短くて・・」は放浪記の作者林芙美子の未発表の詩の一節で、赤毛のアン翻訳の村岡花子の自宅から詩の全文が発見されたそうです。
 「・・・生きてゐる幸福は、あなたも知ってゐる、私もよく知ってゐる、花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かれど、風も吹くなり、雲も光るなり」

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト

 追伸:先日の相模原市民ギャラリーで開催した「サムヤマモト水彩画個展(第三回)」には、たくさんの方々にご来場いただき、有難うございました。心から御礼申し上げます。来年も開催する予定ですので、また市民ギャラリーでお会いしましょう。
[2016.02.18(Thu) 22:41] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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