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2016年01月24日 ()
  1月21日は二十四節気の24番目となる大寒(だいかん)でした。寒さが最も厳しくなるころで、暦便覧では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明されています。関東地方でも先週は雪が積もり、大寒らしい寒い日が続いています。大寒の七十二候の初候には「款冬華(ふきのはな さく)」とあり、フキノトウが蕾をだすころとされています。フキノトウは雪の中から蕾を出し、早々に春を感じさせてくれます。

  今日の水彩画は、「落ち葉に埋もれる冬の雑木林」です。クヌギやコナラ、ミズキなどの落ち葉に覆われた雑木林に、冬の陽が当たります。切り株の周りに、吹き寄せられた落ち葉たちが、冬の陽に温められています。木枯らしに飛ばされたカエデの枯れ葉が切り株に身を寄せ、蔦の緑がまだ遠い春を想わせます。
16-01-24.jpg

  むかしの雑木林は薪や炭などの燃料を生産する人工林で、シイタケを栽培する榾木(ほだぎ)としても利用されてきました。雑木林の木々は伐採されても切り株から芽吹いて、数年で再び利用できる大きさまで成長しました。いまでは使い道のないまま伐採され、丸太や切り株だけが寂しげに取り残されています。それでも、雑木林は四季折々の彩りを作り出し、肌で季節を感じることができる場所です。
 四季それぞれの特徴を表す暦に、このブログでも度々引用する二十四節気があります。天球(地球から見た空の球体)の太陽の通り道である黄道を、二十四の期間にわけ、それぞれに季節の特徴を表す名を付けたものです。古くに中国から伝来し、日本でも季節の節目として重用されてきました。夏至・冬至の二至、春分・秋分の二分を併せて二至二分(にしにぶん)といい、重要な節気である立春・立夏・立秋・立冬を四立(しりゅう)、二至二分と四立を併せて八節(はっせつ)といわれます。

  おとうさん、大寒です!「大寒!大寒といえばフキノトウだね、雪の下から蕾を出す。えらいやつだねえ!フキノトウの天ぷらを肴に熱燗でキューっと・・温まるねえ!」「あなた、天ぷら!お酒はなし、あるのはお水!」「水?冷たいっ!せめて温めて!寒の水は酒を造る水だ!温めりゃ少しは酒の香りが・・しないねぇ・・あちちっ!」

  「莟とは汝も知らずよ蕗の薹(つぼみとは なれもしらずよ ふきのとう)」 蕪村の俳句です。まだ寒いさなか雪の中から顔をだし、莟(つぼみ)とは知らずにふくらみ、花とは知らず花ひらく、無心に命をいとなみ続ける強い生命力のフキに、慈しみの心を投げかけています。フキは縄文時代から食べられていたようで、フキノトウは薬用にされていて、新芽を食べると若返るといわれ、好んで食べられていたようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト

  相模原市の市民ギャラリーで個展を開きます。お近くの方、お気軽に足を運んでください。入場無料です。
  サム ヤマモト水彩画個展(第三回)「木々の光と影と命」
開催場所: 相模原市民ギャラリー 第一展示室
       (JR相模原駅ビル セレオ相模原4F)
日時:    2016年2月12日(金)~2月15日(月)
        10:00~19:00(初日11:00より、最終日16:00まで)
[2016.01.24(Sun) 11:38] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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