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リストマーク 鱖魚群(さけのうお むらがる) 

2015年12月21日 ()
  「鱖魚群」と書いて、「さけのうおむらがる」と読みます。いつも難しい文字を読ませる七十二候ですが、大雪の末候で、鮭が群れをなして川を上っていく頃をいいます。大雪が過ぎると、次節は冬至となり、冬至を過ぎると陽がある時間が長くなっていき、春へと近づいていきます。

  今日の水彩画は、「冬の陽当たる御苑の池」です。池の縁の水面は薄氷が張ったように静まり、傾いた冬の陽の木間を抜けた光が、鏡の水面に光の筋をつくります。吹き荒らされた木の葉が、雪が舞うように水面に浮かび揺れ動きます。
15-12-21.jpg

  鮭の遡上は9月頃から1月中旬頃まで続きます。鮭は、冬に川で産まれ、春になると稚魚が川を下り、アラスカ沖で育ち、4年後に1万数千キロもの長い旅をして、産卵のために産まれた川に戻ってくるといわれます。この詳しい生態はまだよく解明されていないようですが、鮭が長距離回遊の末に生まれた川に戻ってくるのは、川の臭いをかぎ分けて戻ってくると考えられています。自分の生まれた川の臭いが、母親の臭いとして脳に刷り込まれているのでしょうか。

   正月の魚というと、西日本では鰤(ぶり)、東日本では鮭です。年の暮れは、秋に獲れた鮭が新巻鮭として出回る時期です。「あらまき」とは鮭に限らず、魚の内蔵を取り塩漬けにして葉や竹の皮で巻いたものを指していたそうです。漢字は「荒巻」で、語源は、荒縄で巻く「荒巻」、ワラで巻く「わらまき」が「荒巻」に、また、塩を粗くまく「粗まき」、などと諸説あるようです。荒巻鮭が年末年始の贈答用となったのは江戸後期からで、明治になると、「秋に新しく獲れた鮭」という意味で「新巻鮭」となったようです。

   おとうさん、鮭?「あなた~、新巻鮭をいただきました!」「おお~年の暮れだねえ~“一番に はつ鮭 来り 馳走砂”一茶の句だ!せっかくのご馳走だ!熱燗で一杯!おお~い、一本付けてくれ!」「サケはありませんよ!」「なにっ!鮭はあるんだから!お酒だ!」「ですからお酒がないの!」「う・・・。シャケをつまみにオチャケにするかぁ、鼻をつまんで・・・」「鮭は鼻が利くそうですよ・・」

   このところ急に寒くなりました。暖冬といわれる中で、この寒さは坐骨神経痛にひびきますね。「いざ一杯まだきににゆる玉子酒」与謝蕪村の句です。ぐらぐらと煮えた玉子酒のとろりとした様子、そして寒い日に味わう滋味のお酒の熱さが伝わります。今夜も冷え込みそうですよ、玉子酒でも呑んで早く休みますかねぇ・・・

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2015.12.21(Mon) 17:34] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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