TOP > 冬ごもり
 ← 鱖魚群(さけのうお むらがる) | TOP | 閉塞成冬

リストマーク 冬ごもり 

2015年12月16日 ()
  七十二候の大雪での次候は「熊蟄穴(くま あなに こもる)」で、熊が冬眠のために穴に隠れる時節とされています。熊や栗鼠などは冬ごもりと言って、眠りも浅く体温もあまり変化しないまま、穴の中で静かに冬を乗り切ろうとします。熊のメスは、この冬ごもりの間に絶食のまま子どもを産んで育てるため、秋にたっぷり食べて厚い皮下脂肪をつけておきます。

  今日の水彩画は、「木枯しの森」です。木枯らしが木々の葉を散らすと、褐色の葉が空を舞い、木々は寒空に裸枝をさらします。風が弱まり、陽が差し込むと、落ちる葉が森に褐色の霞をはり、枝々に残った葉たちが黄金色に輝きます。
15-12-16.jpg

  クマは自分で掘った穴に冬ごもりします。その前に、実りの秋の木の実や鮭などを山ほど食べ、皮下脂肪を蓄えます。クマザサを穴の中に敷きしめると同時に、腸内の浄化のためにクマザサを食べまくります。こうして飲み食いもせず、おしっこもうんちもせずにクマは4ヶ月間も冬ごもりを続け、メスは出産育児までやりとげます。
  こんな冬ごもりができる秘密は、クマの体に備わったエコ循環機能にあるといわれます。蓄えた脂肪が分解されると水とCO2になり、冬眠中の必要な水分がまかなえます。絶食すると筋肉からたんぱく質が失われ萎縮しますが、クマは尿の尿素を再吸収して分解し、窒素やたんぱく質を補います。カルシウムが尿から流出しないクマは、冬ごもりでも骨が丈夫なままです。
 
  おとうさん、寒い朝!「寒くて布団から出られない!」「あなた、いつまでお布団に入って居るのですか?冬ごもりの熊みたいですよ!あらっ、起きましたね?」「トイレだ、腹がへった!」「あらあら、熊は呑まず食わず、トイレも行かず4ヵ月冬ごもりするそうよ!ご飯はありません!パン食にしてくださいな!」「クマじゃなく、パンダ?」

  「居眠りて我にかくれん冬ごもり」 与謝蕪村の句ですが、うとうとと居眠りしながら自分に閉じこもってしまおう、というのは冬ごもりの極致かもしれません。
 「たのしい冬ごもり」という片山健さんの絵本があります。冬ごもりを前にクマのお母さんは大忙し。「ぬいぐるみを作って」という子グマの頼みも後まわしで、木の実を集めたり魚を取ったり。子グマも遊びながらお手伝いですが、うまくできません。でも、お母さんグマは何もいわず、さあ、おうちに帰って冬ごもりの支度です。ごちそうをたくさん食べて、暖かくして眠るのですが、子グマにとって冬ごもりの今日からは一人で寝る日でもあるのです。お母さんが作ってくれたぬいぐるみと一緒に・・・。

  ではまた、次回の水彩画をおたのしみに・・・・・サム ヤマモト
[2015.12.16(Wed) 18:01] 季節Trackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 鱖魚群(さけのうお むらがる) | TOP | 閉塞成冬

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://samwatercolor.blog.fc2.com/tb.php/170-414485a6
 ← 鱖魚群(さけのうお むらがる) | TOP | 閉塞成冬

カウンター

カレンダー

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

月別アーカイブ

検索フォーム

リンク

QRコード