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2015年11月07日 ()
冬来る
  11月8日は立冬です。立春、立夏、立秋と並ぶ四立(しりゅう)のひとつで季節の大きな節目です。朝夕が冷え込み、日中の陽射しも弱まって来て、冬が近いことを感じさせる頃で、木枯らしや初雪、初冠雪の便りも届き始めます。暦便覧では、「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と書かれています。この日から立春の前日までが冬となり、冬の到来です。

  鮮やかな紅葉も枯れ葉が目立ちはじめ、木枯らしが吹くたびに枯れ木に姿を変えていきます。今日の水彩画は、そんな名残惜しい紅葉の風景で、谷川岳のロープウェイからみた「紅葉と白鷺の滝」です。紅葉真っ盛りの西黒沢の岩壁を流れ落ちる一条の滝、赤や黄色に色付いた木々を切り裂くように流れ落ち、水しぶきを浴びた岩肌が白く光ります。
この「白鷺の滝」の名は、この滝の傍で暗闇の中、道に迷った山伏たちを白鷺が土合の里まで道案内した、という伝説からつけられたそうです。
15-11-06.jpg

  中国には「立冬補冬、補嘴空」という諺があります。中国語で「補」は、食物で体調を補うことをいいます。「冬に備えて収穫されたものを調理して食べ栄養を補給しなさい」ということなのでしょう。立冬のころに旬を迎える食材には、体の温まる料理で使えるのもがたくさんあります。白菜、キャベツ、大根、生姜、韮、葱など、我が家の野菜畑でいま収穫できて食べられるものばかりです。

  おとうさん、冬です!「あなた、早起きして畑仕事お願いしますよ!」「だっておまえ外は寒いよ!布団の中は暖かい!冬来たりなば春遠からじ というだろう!放っておけばすぐに春が来るよ!」「えっ!冬に菜花春に唐辛子?ですって!畑に植えてください!お布団剥がしますよ!」「ひゃあ!寒い!その意味はだなぁ・・今の不幸を耐えるときっと幸せがやってくる・・という、いまの俺そのものだなぁ・・寒い!」

  鍋敷に山家集あり冬籠(なべしきに さんかしゅうあり ふゆごもり) 蕪村の句です。鍋敷きは藁で編んだ安いものですが、それすらない貧しい暮らしでも、山家集(西行法師の歌集)などの書籍を手放さずに、いつか飛躍する日を待っている、という「冬来たりなば春遠からじ」と同じ「春を待つ心」を詠んだものです。
 「冬来たりなば春遠からじ」は、イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」という詩の最後にでてくる「If winter comes, can spring be far behind 」が訳されて諺になったといわれています。洋の東西を問わず、春を待つ心は同じのようです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト

追伸:今年も個展を開くことになりました。皆様のおかげで10回目となったワインと水彩画、語らいを楽しんでいただく集まりです。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

第10回 サム ヤマモト水彩画個展「木々の光と影と命」
場所:グランドプリンスホテル高輪(JR品川駅高輪口から徒歩8分) 
   2階 撫子の間 03-3447-1111
日時:2015年12月5日(土)10時~18時 
       - 12月6日(日) 9時~15時
[2015.11.07(Sat) 10:02] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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