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2015年10月28日 ()
  10月も終わりに近づき、朝夕が本格的に冷え込んできました。朝早くに山あいの畑に行くと、畔の縁にうっすらと霜が降りていて、霜降の時節を実感しました。
 先日新潟に出かけた帰り道に谷川岳に登り、紅葉狩りを楽しんできました。登山といってもロープウェーで登り、小一時間ほど尾根を歩いただけでしたが・・。あいにくの曇り空でしたが、ロープウェーが谷間を登っていくと、茂る木々がすべて色づき、ブナやナナカマド、カエデの美しい紅葉が見下ろせました。

  そんなわけで、今日の水彩画は「谷川岳の紅葉」です。麓から山頂へと続く険しい斜面には、ブナ、カエデ、ナナカマド、モミジなどの木々が美しく色付き、黄色や赤、褐色や緑に山肌を染めています。鮮やかな黄色や赤の葉は山頂に登るにつれ枯れ葉色に変わり、山が華やかな裾模様の留袖を着付けたように見えます。
15-10-27.jpg

  紅葉狩りは、千二百年以上も前に書かれた万葉集の中にも登場しているそうです。もともと「狩り」はけものを捕まえる意味でしたが、小動物や鳥、果実などを採るという意味になり、やがて草花を鑑賞することにも使われるようになりました。山野に分け入って狩りをすることなどしない貴族や宮廷の優雅な遊びとして「紅葉狩り」が行われました。江戸時代に入ると、一般庶民にも紅葉狩りが広がり、紅葉の木の下に幕を張り、お弁当やお酒を持ち込んでどんちゃん騒ぎをしました。

  おとうさん、モミジ!「秋は紅葉狩りだぁ、お酒だね、中国の白居易の詩にあるように 林間煖酒焼紅葉 と紅葉を焚き酒を温め秋を楽しむ!」「あなた落葉を焚くなんて、たき火禁止です!それにお酒もありません!」「しょうがねえなあ・・お茶だ、おちゃけで我慢!茶の渋さが風流だねぇ・・けど寒いね・・ハックション!白居易!」

  「もみじ」という言葉は「葉が赤や黄色になる」という意味の動詞「もみず」からきたようで、「もみず」の語源はというと、染め物の「揉み出づ(もみいづ)」のようです。紅花の花びらを真水につけて揉むと、黄色い色を「揉み出せ」、灰汁(あく)に浸して揉むと、鮮やかな紅色を「揉み出せる」のだそうです。紅花染めに由来することから、「赤」ではなく「紅」の「紅葉(もみじ)」となったのもわかります。

  山くれて紅葉の朱を奪ひけり 与謝蕪村の句です。空を紅に染めて紅葉の山の向こうに陽が沈んでいく、という俳画を得意とした蕪村らしく、写実的で風景画に描いたような情景を短い俳句の中に見事に詠み込んでいます。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.10.28(Wed) 14:05] 自然風景Trackback(0) | Comments(0)
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