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2015年10月12日 ()
  10月中旬は七十二候の五十番目「菊の花開く」で、菊の花が開き始める季節とされています。桜の花を愛でると春の暖かさを感じますが、秋は菊の花を見て秋の香りに気づき、やがて来る冬の寒さをも感じ、日本の季節の奥深さが味わえる時期です。
「ひと手かければ一に咲き、千手かければ千に咲く」といわれ、手をかければかけただけ美しい花を咲かせてくれる菊ですが、野生の菊はなく、中国から伝わったものが人手によって栽培されてきたようです。また菊の花は栄養豊かで、もとは不老長寿の薬とされていました。いまでも、なますにして食べられています。

  さて、今日の水彩画は、「陽を浴び秋風にゆれる野菊」です。秋の陽を浴びながら、冷たくなってきた風に吹かれやさしく揺れる野菊です。枯れ始めた草や病葉の隙間から顔を覗かせる花は、寂しげな野原の中で秋を惜しんで咲いています。
15-10-11.jpg

  野菊はキク科の野生種で、菊に似た花を咲かせる野草の総称として使われているようで、一般にはヨメナやノコンギクなどを指して野菊と呼んでいるようです。
  ヨメナは万葉の頃から知られていて、嫁菜とも書き、初々しい嫁のような花で、食べられる菜という事からついた名のよです。春の若芽は野菊の中で一番美味しく、おひたしや天ぷらなどで食べられているようです。ヨメナは中部地方以西に生えていて、関東以北で見られるヨメナのほとんどはカントウヨメナといい、花はよく似ていますが食用にはならないようです。ヨメナの花は可愛らしく美しいのですが、雑草ですから駆除しようとすると地下茎がはびこっていて、なかなか強い草のようです。

  おとうさん、野菊!「雑草だけど、可憐で美しいなあ~野菊の花は・・。野菊の如き君なりき・・うちのカミサンも野菊(ヨメナ)のように美しく可憐な時もあったのかなあ~いまじゃドンとした大菊?それとも虫もつかない除虫菊?夜目(よめ)遠目笠の内になったなぁ・・」「あなた、夜目遠目笠の内って?」「まさか聞こえていた?いや、その・・夜や遠くから見たり、笠をかぶっていると、まあなんとかまともに見えるのかな?という・・」「なんですって!あなたっ!」「うわぁ~、枯れんなあ、強いうちのヨメナ!」

  「撫子の暑さ忘るる野菊かな」芭蕉の句です。ナデシコは秋の七草ですが、真夏の暑い時期に花をつけます。「可憐で涼しげな野菊の花を見ていると、ナデシコがしきりに咲いていたあの夏の暑さを忘れてしまう気がする」という意味で、夏から秋へと季節が移り変わる時の速さを感じて詠んでいるのでしょう。
 野菊の花言葉は「清爽」、清楚で可憐な野草ならではの花言葉です。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・サム ヤマモト
[2015.10.12(Mon) 06:50] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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