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リストマーク 草露白(くさのつゆしろし) 

2015年09月13日 ()
  9月8日から秋分までの間は二十四節気の「白露」で、この日から仲秋になります。草の葉に白い露が結ぶという季節で、「暦便覧」には「 陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也」と書かれています。白露の七十二候初候には「草露白(くさのつゆしろし)」とあり、朝夕冷気が増して、草葉の上に露が結んで、白く涼しくみえるようになる状態をいいます。白というと日本では冬の雪の色を思い浮かべますが、中国の陰陽五行では「白」は秋の色とされているようです。

  今日の水彩画は、「初秋の雨あがりの森」です。長く続いた秋雨がようやく止み、雨雲の隙間から薄日が差し、暗く湿った森の木々を照らします。久しぶりの陽の光に、木々の葉たちは蘇ったように葉を揺らし、キラキラと樹雨(きさめ)を降らします。
15-09-12.jpg

  「草露白」の草葉の上に結んだ露は、陽が昇るとはかなくも消えてしまいます。「白露も夢もこの世のまぼろしも たとへていえばひさしかりけり」とは和泉式部の歌で、「白露も夢もこの世のまぼろしもすべてはかない瞬時の間ですが、あなたとの短い逢瀬に比べると、ずっと長く感じますよ」という意味です。ほんの短い間しか逢えなかった男への恋しさ、切なさをぶつけるような歌です。

  おとうさん、秋が深く!「早いものだな~、もう九月白露だなあ!今年ももうすぐ終わる?」「あなた、まだ朝です!朝露が消えましたから早く庭のお掃除してくださいっ!」「白露の露だ、人生朝露の如し、朝露のように人生はかなく短いものだ!」「あなた!なにをぶつぶつ、はかない、はかないって、庭に出るのに履物はいてください!」「まったく、おまえにはもう秋(飽き)がきたと思ったが、まだまだ暑いザンショ!」

  記録的な大雨により鬼怒川が決壊し、甚大な被害をもたらしました。この大雨の要因は、「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の連なりだったようです。昨年、広島で土砂災害が起きた大雨も、この線状降水帯だったようで、過去の経験を生かせずに、人命が失われてしまったのはとても残念なことです。かつて経験したことがなかった、と災害のあとにいつも聞かされるのは、自然の脅威に対する油断なのでしょうか。空振りを恐れず、大雨が予測されたら、明るいうちに避難を呼びかける、あるいは自主避難するなど、人の命を最優先に考えて早めに行動する勇気が必要なのでしょう。
 「白露や茨(いばら)の刺(はり)にひとつづつ」 蕪村の句です。いばらの鋭い刺(とげ)の先の一つ一つに露の玉がついて輝いている様子を詠んだものですが、いばらのトゲに刺されるようなつらく痛ましい思いは、もうたくさんです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.09.13(Sun) 20:18] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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