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2015年08月29日 ()
  いまごろは七十二候における処暑の次候、天地始粛(てんちはじめてさむし)にあたり、ようやく暑さが収まり始める頃です。あの酷暑の日々はどこに?と思いたくなるほど涼しく、というよりは肌寒い日が続き、まさに天地始粛の候です。また秋雨前線の影響か、雨の日が続いていて、野菜作りには日照時間が気になり始めました。

 今日の水彩画は、「夏の終わりの渓流」です。川遊びの子供達の声が途絶えた静かな渓流に、轟々と流れ落ちる小滝と岩を洗う流れの音だけが響いています。まだまだ暑い夏の陽射しが落ち砕ける流れを白く輝かせ、川面を渡る涼風が萎れた夏草を揺らし元気づけます。渓流に秋の気配が少しだけただよい始めました。
15-08-29.jpg

  暑い日と肌寒い日が交互にやってくるようなこの頃、我が家の猫は居心地の良い場所を見つけては、あちこちと居場所を移動します。猫の原種はリビアヤマネコといわれ、もともと砂漠の動物ですから、犬に比べて温度変化に強いはずですが、それでも年中毛皮を纏っていて汗もかけないことから、体温調節が苦手なのでしょう。
 猫が人間と一緒に暮らすようになるのは古代エジプトの時代の紀元前4000年頃といわれ、ネズミやヘビなどを防ぐ為に飼われていたようです。古代エジプト人は猫を神として崇拝していました。猫の瞳の変化は太陽の動きと連動し、夜の闇の中で目が効くのは、太陽神がネコの目を通して下界を見るためだと考えていました。こうした信仰は、女神バステトを生みだし、巨大なバステト神殿がつくられました。
 先日、東京国立博物館で「クレオパトラ展」を見ましたが、バステト神殿の柱の柱頭を飾った女神の花崗岩像が展示されていました。柱頭の像だけでも巨大なもので、柱全体の大きさ、神殿全体の巨大さを想像するだけで、頭がくらくらしそうでした。

  おとうさん、猫が鳴いて!「お~い、猫にゴハンだ!エジプトじゃ猫は神だったそうだ!」「ね~ぇ、あなたお願い~」「きた!かみさんの猫なで声は注意警報だ!聞こえないふり!」「あなた~金のネックレスが安売りなの・・・」「そりゃ猫に小判だ!」「なんですって、猫に小判、豚に真珠?」「違うよ、猫には神殿(真珠)だ!」

  「陽炎(かげろう)にくいくい猫の鼾かな」とは、猫の句を多く詠んだ小林一茶の句です。陽炎は春の季語ですが、夏の暑い陽に舗装道路が焼かれてユラユラと陽炎が立つのを見ると、暑さでめまいがするのかと錯覚してしまいます。もちろん、この一茶の句は、春の柔らかな陽を浴びて縁側で猫が鼾(いびき)をかいている様子を詠んだものです。我が家の猫の鼾は大きく、夜中に目が覚めてしまうほどです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.08.29(Sat) 11:43] 季節Trackback(0) | Comments(0)
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