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2015年07月28日 ()
  暑中お見舞い申し上げます。酷暑の日が続いていますが、7月23日は二十四節気の「大暑」で、大暑と聞くだけで汗が噴き出てくるような盛夏の到来です。暦便覧には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されています。7月24日は土用の丑の日、平賀源内は売れない夏の鰻屋の相談を受け、「本日丑の日」と張り紙を出させて繁盛させたことから、土用の丑の日に鰻を食べることが定着したそうです。

  さて、今日の水彩画は「土用波が打ち寄せる海岸」です。日本をうかがう南の海の台風から、うねりだけが先に到達してきます。普段は波静かな海岸に、時折高波が打ち寄せ、湿った風と共に嵐の前触れを告げています。強い夏の陽がまだ晴れている空から注ぎ、せり上がっては砕け散る波濤を白く光らせます。
15-07-27.jpg

  海の絵を描くときに、いつも心に浮かぶ絵があります。ギュスター・クールベ(フランス:写実主義)の「波」(国立西洋美術館蔵・油彩・1870年頃作)です。巨大な波が白い波頭をあげて今まさに崩れかかろうとしている、その一瞬の動きを描いた大作です。激しい自然の光景をありのままにとらえて、あくまで古典的な重厚さで描き出そうとしたクールべの意気込みが、怒涛の波頭のようにあふれ出ている油彩画です。

  おとうさん、鰻?「土用の丑の日だ、鰻を食べるか・・」「あなた贅沢・・それに鰻は生きたままさばくのですよ!残酷・・」「残酷だといって食べないのか?それじゃ落語のご隠居と一緒じゃねえか!」「誰ですか?ご隠居というのは?」「落語では・・ご隠居がまな板の鰻をみて“残酷だ!”といって生きたまま買取り、前の川にボチャーンと放し“いい功徳(くどく)をした”。それからは、毎日のように鰻を買い取り川にボチャーン!また向こうからご隠居がやって来るので鰻屋は一儲けしようとするが、ちょうど鰻が切れている、そこで、自分の女房をまな板の上に乗っけた!驚いたのはご隠居だ!“馬鹿野郎!なんてことをしやがる!いくらだ!“と、かみさんを大金で買い取り、前の川にボチャーン!見ていた鰻屋が”あ~、いい功徳をした“」「あなたも私を救って川に投げ込むの?」「違う!お前は恋女房だ、まな板の鯉はおとなしくするもんだ・・」

  海の上で風が吹くと、海面に波が立ち始め波は風下に向かって進み、風速が波よりも早ければ波が発達して大きくなります。風による波を「風浪」と呼びます。一方、風による発達がなくなった波は「うねり」となります。うねりは、ゆったりと穏やかに見えますが、波長や周期が長いため浅い海岸付近で高波になることがあるそうです。うねりの代表は「土用波」で、南の台風の波が日本の海岸まで伝わってきたものです。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・サム ヤマモト
[2015.07.28(Tue) 07:33] 季節Trackback(0) | Comments(2)
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Re: タイトルなし by サムヤマモト
> 暑中お見舞い申し上げます。
> 少々遅くなりましたが、真澄4号です。
> 前回はドーピングなしに気を良くしたのもつかの間で
> 今回はちょっと気を抜いたら更新に気が付くのが遅くなってしまいました。
>
> さて今回の絵は封印されていた私が好きな波シリーズですね、
> 今回も見た瞬間チキン肌ものでした、凄いの一言に尽きます。
> 今後も良い絵を長野から期待していますので宜しくお願い致します。
>
> 又先日は相模原に帰った際ご連絡もできず申し訳ありませんでした次回夏休みには戻りますのでその際はよろしくお願い致します。

長野の真澄さん!コメント有難うございます。
夏の海は冬の海と違って明るいですね。光があふれています。

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[ 2015.07.29(Wed) 20:54] URL | # | EDIT |

> 暑中お見舞い申し上げます。
> 少々遅くなりましたが、真澄4号です。
> 前回はドーピングなしに気を良くしたのもつかの間で
> 今回はちょっと気を抜いたら更新に気が付くのが遅くなってしまいました。
>
> さて今回の絵は封印されていた私が好きな波シリーズですね、
> 今回も見た瞬間チキン肌ものでした、凄いの一言に尽きます。
> 今後も良い絵を長野から期待していますので宜しくお願い致します。
>
> 又先日は相模原に帰った際ご連絡もできず申し訳ありませんでした次回夏休みには戻りますのでその際はよろしくお願い致します。

長野の真澄さん!コメント有難うございます。
夏の海は冬の海と違って明るいですね。光があふれています。
[ 2015.07.30(Thu) 07:07] URL | サムヤマモト #- | EDIT |

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