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2015年06月19日 ()
  6月22日は二十四節気の夏至です。暦の上では夏の真ん中に当たりますが、日本の大部分がまだ梅雨の真っ盛り、農家では田植えに超多忙な時期です。暦便覧に「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以てなり」と書かれているように、一年で昼間が最も長くなり、夜が最も短くなる日です。関東では日の出は4時半ごろ、日の入りは19時ごろで、冬至と比べると昼間の時間差は4時間以上にもなります。

  今日の水彩画は、「森に咲くガクアジサイ」です。混み合う緑の葉の中で、白い装飾花が小さなつぶつぶの花を守るように取り囲みます。梅雨空の雲間から射しこむ陽が、紫陽花の装飾花を白く光らせ、緑の新葉を艶やかに照らし浮かび上がらせます。伸び盛りの若葉達は、花から主役の座を奪うように生命力に溢れ輝きます。
15-06-19.jpg

  ガクアジサイ(額紫陽花)は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木でアジサイ(紫陽花)の一種です。花の中央にある小さなぶつぶつのものが本物の花(両性花)で、周りにある花のように見えるのは装飾花(萼片)でいわば偽物の花です。アジサイの原種は、日本に自生していたガクアジサイといわれています。
 今日の水彩画に描かれたガクアジサイは、ヤマアジサイの八重咲園芸種の一種と思われます。ヤマアジサイの特徴は、装飾花の花軸が長いことと、八重咲になっていることです(花が八重なのではなく装飾花が八重なのです、もう!ややこしい!)。
  
  おとうさん!庭の紫陽花?「お~い、紫陽花の花がキレイに咲いているぞ!」「あなた、それは花ではなく萼(ガク)です!」「なに?紫陽花の花が・・これは花だろ?」「ですから花ではなく、装飾花つまりニセ物の花です、花はそのぶつぶつの小さなやつです!」「ふ~ん!つまり・・本物の花より飾り花のほうが華やかでキレイってわけか・・、カミサンのアクセサリーみたいなものだ・・・」「えっ!なんですって!」「あっ、いやっ!アジサイに似ておまえは美しいってこと!・・・ふう~危ない!」

  自分で動けない植物は、虫や鳥に花粉を運んでもらう必要があり、虫などを引き付けるために、綺麗で良い香りがする花が必要となります。でも美しい花を咲かせるには、多くのエネルギーを消費しなければなりません。そこで、省エネで装飾花というニセ花を咲かせて、多くの昆虫や鳥を集める工夫がガクアジサイの進化だったのでしょう。女性が美しい着物をきて、化粧をするのも・・・あっ!関連はないですよね!
 装飾花で飾るガクアジサイの花言葉は、意外にも「謙虚」です。おそらく野や山にひっそりと咲く優しい花なのでしょう。

  ではまた、次回の水彩画をお楽しみに・・・・・サム ヤマモト
[2015.06.19(Fri) 18:33] 植物Trackback(0) | Comments(0)
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